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『今日は、顔色が良いっスね』
『うん、そうみたい』
台所で隣に立つまたちゃんは、私を見て微笑むが、引きつっているのが分かる。自分がゆっくりと料理を作っているのは、この時間を失わないためなのかもしれない。
長葱を刻む度、鍋の中をかき回す度、私の中のナニカがそこに零れ落ちて行く気がした。
『Aは今何か、欲しい物とかあるっスか?』
『どうして?』
『……ただ聞きたいだけっスよ』
本当に欲しい物を答えて欲しそうな表情を見せる彼女に、私は「手織り機と薔薇の苗」と答える。
前者は晋助さんと結婚して以来触っていないため、腕が鈍りそうなのと、後者はもう白い薔薇が萎れてしまったからだ。
またちゃんは、「分かったっス」と言うも、一体それらで何をするつもりなのだろうか。
……それに、そんな物よりも、もっと別のモノが本当は欲しい。
完成した料理を持ち、晋助さんと食事をするために移動していれば、途中で武市さんとすれ違う。彼は私に会釈をしてくれたが、不意に私に話しかけてきた。
『お身体の具合はいかがですか?』
『ええ、お陰様で。もう大丈夫ですよ』
『今は……大丈夫ですか』
何かを含ませたような物言いに、眉が寄ってしまうも、間違ったようなことは言われていない。
だから彼に何も言えず、私は再び足を進めた。
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明日は高杉の誕生日です!
こちらの作品も明日完結しますが、その時、とある作者さんとの合同作品のURLを貼ります!
高杉メインとなっておりますので、こちら共々応援してくださると嬉しいです!!
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月城碧 - ハルさんすごいです!私も高杉が大好きなのですがもうキュンキュンしまくりです!最初は愛なんてなかった…ていう所からの展開が凄すぎる!もう一気に高杉をもっと好きになるとともにハルさんのファンになりました! (2018年12月4日 17時) (レス) id: de7306413f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» さっつんの言った通り早いですね! 本当に! 高杉への愛を詰めるだけ詰め込んでいる作品なので、終わりが早いと呆気なく思ってしまいます( ; ; ) 続編も頑張ります! 応援ありがとう! これからもよろしくね!( ´ ∀`) (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - エラさん» おはようございます! それはそれは、どうもありがとうございます!! 両方好きだなんてとっても嬉しいです( ´ ∀`) 続篇、本日出しますのでどうかお楽しみに!! 閲覧とコメントをありがとうございました! (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - ハルー、恋は白い薔薇のようで完結おめでとう!
早いね、もう3弾いっちゃうよ。高杉好きだからこそ、泣くよね。愛がない結婚からの愛。泣くね。号泣だ。
黄色い薔薇も頑張ってね! (2017年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - こんにちは!いつも楽しませてもらってます!サドリーマンも好きですが、薔薇シリーズも大好きです!「別れは、黄色い薔薇のように」も楽しみにしています♪頑張ってください♪ (2017年8月10日 14時) (レス) id: ad6183f351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年7月23日 10時