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浴衣の帯をしっかりと締め、姿見の前で右と左両方に回っていく。
またちゃんが選んでくれた浴衣は、淡い水色……浅葱のような色を下地に、幾つもの濃い色をした花が咲いていた。
『準備できたっスか?』
襖からひょっこりと顔を覗かせたまたちゃんに頷き、彼女の元へ近寄る。
『これ、薬っス。一応念のため』
はい、と私の手に包まれた薬を握らせた。
私のこの身体が治る薬ではなく、気休め程度のものなのだが、安定剤として帯の隙間に入れておく。
『さ、晋助様が待ってるっスから!』
私の腕を取り、コッチだコッチだと引っ張る。
玄関に辿り着けば、そこには柱に寄りかかって立っている晋助さん。
彼は私の姿を視界に捉えると、玄関の引き戸を開けた。
私は慌てて草履に足を引っ掛け、彼の後を追いかける。しかし直ぐそこには私を待ってくれている彼がいて、なぜだかホッとしてしまう。
晋助さんの少し斜め後ろを歩き、彼の顔を見つめた。この角度からならバレないと思ったのだが、私の視線に彼は気付く。
目が合った瞬間に逸らしてしまった私を、彼はどんな表情をして見たのだろうか。
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月城碧 - ハルさんすごいです!私も高杉が大好きなのですがもうキュンキュンしまくりです!最初は愛なんてなかった…ていう所からの展開が凄すぎる!もう一気に高杉をもっと好きになるとともにハルさんのファンになりました! (2018年12月4日 17時) (レス) id: de7306413f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» さっつんの言った通り早いですね! 本当に! 高杉への愛を詰めるだけ詰め込んでいる作品なので、終わりが早いと呆気なく思ってしまいます( ; ; ) 続編も頑張ります! 応援ありがとう! これからもよろしくね!( ´ ∀`) (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - エラさん» おはようございます! それはそれは、どうもありがとうございます!! 両方好きだなんてとっても嬉しいです( ´ ∀`) 続篇、本日出しますのでどうかお楽しみに!! 閲覧とコメントをありがとうございました! (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - ハルー、恋は白い薔薇のようで完結おめでとう!
早いね、もう3弾いっちゃうよ。高杉好きだからこそ、泣くよね。愛がない結婚からの愛。泣くね。号泣だ。
黄色い薔薇も頑張ってね! (2017年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - こんにちは!いつも楽しませてもらってます!サドリーマンも好きですが、薔薇シリーズも大好きです!「別れは、黄色い薔薇のように」も楽しみにしています♪頑張ってください♪ (2017年8月10日 14時) (レス) id: ad6183f351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年7月23日 10時