19 ページ19
.
会社までの道のりで
「A先輩って
付き合ってる人いるんですか？」
「え？」
いきなりの質問にびっくりする
「う...
ううん...
いないよ」
いや
動揺して
挙動不審になってるよ私
「ふーん
じゃあ
好きな人は？」
「え？」
へ？
え？
何？
「あーっ
まさか
私に興味あるの？」
やだぁー
なんて
誤魔化す
「大野主任ですか？」
「えっ！？」
当てられて
びっくりしてしまい
思わず固まる
「うわ
鎌かけただけなのに
ビンゴかよ」
「ちっ
違うっ！」
否定するも
ドツボにハマる
完全に大学生に
なめられております
「大野主任って
既婚者ですよね...？」
どくり
心臓が跳ねる
「私の
一方的な片想いだから...」
「ふーん」
なんだか
悪そうな顔になってますけど？
「そんなことより
今日で最後なんだから
残りしっかり働きましょう」
なんとか
話題を無理やり変えて
そそくさと会社に戻る
ありゃ
かなり手強そうだ
だけど
今日で最後だ
インターンに来たからといって
うちの会社を受けるとは限らない
きっと
大手を受けるだろう
.
その後の櫻井くんの視線が
何か言いたげだったが
気がつかないフリをした
.
.
17:00
「1週間
お世話になりました」
櫻井くんは
うちの部署のみんなに囲まれて
インターンシップの最終日終了を迎えた
「1週間お疲れ様でした」
パチパチ
と拍手の中
.
.
「あの...
こんな風に皆様で
見送っていただいて
大変恐縮なんですが...」
照れくさそうに
櫻井くんが
一回唇を内側に巻き込んでから
「実は
これからしばらく
アルバイトとして
こちらでお世話になります
よろしくお願いしますっ」
そう言って
深々と頭を下げた
えぇっ！？
「おー
そうかそうか
それはありがたい
よろしく頼むよ」
部長が呑気に
櫻井くんの撫でた肩を
ばんと叩くと
たちまち
盛大な拍手が起こる
そ
そんな...
顔を上げた
櫻井くんが
「A先輩
これからも
よろしくお願いします」
そう言って
ニヤリと微笑む
.
たちまち
櫻井くん残留の知らせが
社内に広がった
.
「櫻井くーん
歓迎会しましょうっ」
「櫻井くーん
飲みに行こうよっ」
櫻井くんに
どんどん群がる女子たち
「A先輩っ」
「やめてっ
私を盾にしないでっ」
これから
騒がしくなりそうだ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ことら(プロフ) - コメントありがとうございますm(__)mとても励みになりました！頑張ります。 (2020年1月26日 20時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 色々と複雑な気持ちの中で書き続けてくれてありがとう。私は潤担なので比べ物にならないけど心中お察し致します。辛い時は休んでいいです。ゆっくりでも最後まで更新して頂けると嬉しいです。 (2020年1月26日 11時) (レス) id: 70b1e6f34a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ことら | 作成日時：2019年12月5日 7時
