逆先くんと彼女6 ページ6
.
「あれ、なっちゃんと転校生さん〜」
「奏汰にいさん」
「深海先輩、風邪ひいちゃいますよ」
噴水の前を通ると、何やら水浴びをしてニコニコと笑っている奏汰にいさんがいた。
制服が濡れているのなんか気にせず、ただただ水浴びに夢中で随分微笑ましい。
「ふふ、『みずあび』は『たのしい』ですよ〜」
「奏汰にいさんハ、相変わらずだネ」
Aの手を引きながら、その場を去ろうとする。
奏汰にいさんと話したいけど、今は少し急いでるからね。
「あれ〜、なっちゃん、もういっちゃうんですか〜?
『いっしょ』に『みずあび』しましょうよ〜」
「ンー、遊びたいのは山々なんだけどネ
今、少し急いでるんダ」
「ふふ、『いそぎ』の『ようじ』ならしかたないですね〜」
「うん、また今度誘ってネ」
「はい〜、転校生さんも『いっしょ』にしましょう〜」
んー……Aには、風邪ひいて欲しくないけど、奏汰にいさんの頼みだし。
いつ誘われるかも分からないから、常にタオル持ち歩いてよう。
「あぁ、そうです、なっちゃん」
「『わるいこと』に『まほう』は、つかっちゃだめですよ」
奏汰にいさんが、ポタポタと水滴を髪から垂らしながら笑顔で言った。
.
97人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はなまるぴっぴ(プロフ) - 源氏パイさん» そう言っていただけるとは……!!ありがとうございます!! (2017年1月11日 16時) (レス) id: 1b2584b9c9 (このIDを非表示/違反報告)
源氏パイ(プロフ) - 読みやすく、これからのお話が気になります♪更新頑張ってくださいー! (2017年1月10日 21時) (レス) id: d665ec37e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:座右の銘 | 作成日時:2017年1月5日 19時