オマケ ページ13
(夏目くんがAさんに魔法をかけるシーン)
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「……逆先くん?
Switchのプロデュースの件なら教室でも良かったんじゃ…?」
放課後。
ボクは狂おしいほど愛してやまない彼女を屋上に呼び出していた。
「……ねぇ、A
これから言うこト、よく聞いてネ」
「『Aが好きだよ』」
人生初とも言える告白だった。
でもキミは、目を見開いてから、また不安気な顔をして泣きそうになりながらも小さく口を開いた。
「逆先くん、でも」
「『わかってる。
お願いだから、その先は言わないで、口を紡いで』」
黙り込む彼女。
……うん、魔法は効きやすそうだね。
満足気に微笑んでから、口を開く。
「ボクと子猫ちゃんは、一応アイドルとプロデューサー。
そう言いたいんだよネ」
無言のまま頷いたA。
……うん、理由は分かっていたけど、少し悲しいな。
「『でも、ごめんねA
ボクは、どんな処罰を受けたってキミといたいんだ』」
「『だから
ボクとずっと、一緒にいてよ』」
パチンという乾いた音。
と同時に、倒れ込んだ彼女。
それを慌てて支える。
一回りも小さな、華奢な体。
整った顔立ち。
見れば見るほど、愛おしくて仕方ない。
「ふふっ
だから魔法にかかりやすい子は好きなんだよネ」
目が覚めたらきっとその可愛らしいソプラノの声で"夏目くん"
そう呼んでくれるに違いない。
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はなまるぴっぴ(プロフ) - 源氏パイさん» そう言っていただけるとは……!!ありがとうございます!! (2017年1月11日 16時) (レス) id: 1b2584b9c9 (このIDを非表示/違反報告)
源氏パイ(プロフ) - 読みやすく、これからのお話が気になります♪更新頑張ってくださいー! (2017年1月10日 21時) (レス) id: d665ec37e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:座右の銘 | 作成日時:2017年1月5日 19時