逆先くんと彼女１１ ページ11
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「……あれ、逆先くん
私…」
逆先くん。
そう発せられた声に、ズキリと胸が痛む。
魔法をかける前の、キミとの関係性が辛くて苦しくて堪らなかった。
「……good morning
………子猫ちゃん」
それを悟られないよう、ボクは笑みを浮かべるんだ。
「キミ、途中で倒れたから保健室に連れてきたんだヨ。
……あぁ別に、やましいことはしてないから安心してネ」
そう言うと、目の前の彼女は一つ、二つ瞬きをして優しく微笑んだ。
「逆先くんは優しいもん、そんなことしないって分かってるよ」
ドクリと波打つ音。
そのまま、小さなソプラノの音にソレは変わっていく。
……こんなこと、前もあったなぁ。
思わず笑みを零し、Aを見やった。
「またキミは、ボクを落とそうとすル」
ねぇA。
ボクは、キミに"恋に落ちる魔法"をかけたけれど
キミは、ボクに"恋に落とす魔法"をかけたみたいだね。
キミは、何が何だか分からないとでも言うように首をかしげた。
その小さな愛らしい仕草にでさえ胸が高鳴るボクは
きっとかなりの重症だね。
カラになったはずのビンに、また少しずつピンク色の液体が、流れ込んだような気がした。
＿＿＿＿…ボクはきっと、何度でもキミに恋をする。
*Fin*
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はなまるぴっぴ(プロフ) - 源氏パイさん» そう言っていただけるとは……！！ありがとうございます！！ (2017年1月11日 16時) (
レス) id: 1b2584b9c9 (このIDを非表示/違反報告)
源氏パイ(プロフ) - 読みやすく、これからのお話が気になります♪更新頑張ってくださいー！ (2017年1月10日 21時) (レス) id: d665ec37e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：座右の銘 | 作成日時：2017年1月5日 19時
