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地下駐車場に着き、トランクに荷物を入れさせてもらうと、助手席に乗り込もうとドアに手をかける。
「あっ、ごめん！助手席荷物いっぱいあるから後部座席乗ってもらっていい？」
「あっ、はい」
言われるがまま後ろに乗り込むも、別に助手席だって綺麗に片付いてるけど。
煙草吸うから気遣ってんのかな。でもそんなの今更だし。
不思議に思っていると、反対側のドアがガチャンと開いた。
「…え、なに？」
乗り込んできたのはもちろん翔くんで。
何か後ろに荷物取りに来たのかな、なんて単純な思考してたら、急に肩を掴まれ押し倒された。
「待っ…！」
狭いシートの上でスーツ姿の男が二人、抱き合ってキスしてるなんて。
こんなのもし見られたらどうするの？
必死にもがくも相変わらずどこからその力が出てるのかわからないくらい、微動だにしない。
「んっ、ん…」
会えなかった分を取り戻すかのように必死に吸い付いていて、唇が離れる気配はまったくない。
口内では舌があちこち蠢いている。
もがくたびに下半身に膝が擦れて、俺の身体はぴくぴくと小刻みに痙攣した。
「はぁっ…」
「気持ちよかった？」
「っ…」
俺なんかこれだけで興奮してしまって一切の余裕もないのに、なんでそんなふうに笑ってられるのか。
返答を待たず、彼は俺の頭を抱え少し横に向けると、耳の下から首筋まで沿うように舌を這わせた。
「んっ…」
「脱がすと寒い？」
「しょうく、やめ…」
「こんなタイミングであなたに会えたのに、やめるわけないじゃん」
もう抵抗の余地もないし、抵抗したところでどうせこの車には乗らないといけない。
それに、俺自身やっぱり期待してしまっている。
カッチリと締まったネクタイを解く手付きは手間取ってるんだけど正確で。
このもどかしさが興奮剤になるってことはよくわかっているらしい。
「今日は縛らないから安心して」
ネクタイを床に落とし、固く留まったボタンをゆっくりと外していく。
狭いからたぶん全部は脱がせられないのをわかってて、彼は半分くらいまで開けると、そこに手を差し込んだ。
「ぁっ…」
「もう固くなってる。かわいい」
「っ、言わないで」
「ジャケット、皺にならないかな」
「大丈夫、だから…続けて、」
胸を上下させながら見つめると、彼は一瞬顔をしかめ熱い吐息が抜けた。
興奮してるんだ、ってわかった。
久しぶりに会うから、本当は余裕がないんだって。
もう、今はどうにでもなればいい。
見ているのは俺だけで、彼を煽るのも俺だけなんだから。
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京(プロフ) - 碧央。さん» 碧央さん、ありがとうございます！詳細な感想までいただけて…本当に本当に嬉しいです！！まだまだ書き続けたいと思いますので、今しばらくお待ちいただければと思います！ (2021年1月24日 1時) (
レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - ゆうきさん» ゆうきさん、ありがとうございます！！細かく読んでいただけて大変嬉しく思います。続編はもう少々お待ちくださいませ！ (2021年1月24日 1時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - butazch715413さん» ありがとうございます、そう仰っていただけて本当に励みになります！続編は書く方向で進めますのでもうしばらくお待ちくださいませ。 (2021年1月24日 1時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
碧央。(プロフ) - 初めまして。毎日読みに来るのが楽しみで続きが気になって仕方ないほどにとても好きな物語でした。切なく胸が痛くなる場面や、ドキドキして高鳴り、にやけてしまう程ラブラブな場面、とても楽しませていただきました！続編読みたいです！お願いします！ (2021年1月23日 23時) (レス) id: c1ed4221ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 京さん、初めまして。京さんの描く色っぽくて魅力たっぷりな大野さんが大好きです。お話の更新をいつも心待ちにしておりました。このお話の続編、是非是非お願い致します！楽しみにしております！ (2021年1月22日 11時) (レス) id: 096605d473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2021年1月3日 1時
