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「ねーねー、君たち男の子同士？よかったらうちらと遊ばない？」
浜辺に上がってシートで休んでいると、ビキニ姿の女の子数人が俺たちに声をかけてきた。
「えーっ、マジで！？どうするみんな？」
「俺はいいけど…２人は残るでしょ？」
２人っていうのは、俺と翔くんのことだった。
「えー、４人とも来てよー。うちらも４人なの」
「だめだめ。こいつら２人はもう付き合ってるから」
潤くんが当たり前のように言うと、翔くんは驚いてあんぐりと口を開けた。
「付き合ってるって、彼女がいるってこと？」
「違うよ。こいつら２人がデキてるってこと」
「ちょっ…！！お前何言って…、」
翔くんが慌てて彼の口を塞ごうとすると、女の子たちは半ば驚きながら小声で何か話している。
また好奇の目で見られてしまう。
潤くんは変なところ素直で隠さないひとだ。
気まずくて顔を反らしていると、女の子たちは言った。
「えっ…あの、それガチのやつ？写真撮ってもいい？」
「ガチだけど、なんで写真？」
「だってこんなかっこいい子とかわいい子が付き合ってるとか超萌えるじゃん！てか、みんなで撮ろう。いいでしょ？」
もえ、る…ってなんだ？
ガヤガヤとシートの上に集まって、なぜか知らない女の子たちと写真を撮ることに。
「やばいなぁ〜。うちらー、なにげに腐ってるんですよぉ。これもう家宝にしますね」
「待って、何とも思わないの…？」
俺は思わず彼女に聞いてしまった。
俺から発言したことが珍しいのか、３人は目を見開いている。
「何ともって？」
「その…付き合ってるのに、変じゃないのかなって…」
正直な疑問をぶつけてみた。
あの日みたいに、冗談だと思われると思った。
キスしても気持ち悪いって思われて、二度と近づいてこないのかと。
だって実際に、翔くんと俺は、外では手を繋がないし、肩や腰を抱くこともない。
近い距離で話すことも。
普通の恋人がやっていることを、できるだけ制限しているのだ。
「だってそんなこと偏見の目で見るとかダサいし。つーか付き合ってるからってお前らには関係ないだろって感じしない？」
「今どき男同士なんてなんも珍しくないよぉ。むしろうちらはもっとイチャイチャしてるとこ見たいなー、なんて？」
キャッキャと騒ぐ女の子たち。
翔くんはどうしてそんなことを聞いたのか、という目で見てくる。
だってしょうがないじゃん。
この子たちが、あまりにも普通に接して来てくれるんだもん。
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富喜田 - 大野さんが凄く可愛かったです！ 櫻井さんsideは初めてだったので、 読んでいておもしろかったです。 続きを楽しみにしています！ 私の毎日の楽しみになっちゃってます！ (2020年8月15日 18時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - naoさん» そうですね、貴重なご意見ありがとうございます！ (2020年8月9日 6時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 大野君って矛盾してますよね。自分がされて嫌なら潤くんとのキスも思わせぶりな態度も改めればいいのに。 (2020年8月9日 2時) (レス) id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年7月25日 13時
