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あれから毎日投稿をチェックしているが、今のところまだ店に来たような動きはない。
やっぱり勘違いだったのかとほっと胸を撫で下ろす。
このままフェードアウトして、日常が戻って来るといいのだけど。
翔くんにはとてもじゃないけどこんな状況になっていることは言えず、ましてや歌手になれなんて言われてることも切り出せず。
悶々とした日々を送っていた。
「ごめん智くん。俺今日飲み会で遅くなるから迎えに行けないかも」
「あぁ、全然。そんな遅くなるの？」
「バイト帰り駅の近くで飲むから終電気にしないやつが多くて…それか、抜け出して迎えに行こうか？」
「なんで？いいよ、友達優先しなよ。そもそも俺男だし、１８にもなってひとりで夜道歩けないとかかっこ悪いじゃん」
笑いながら部屋着を脱ぎ捨てTシャツを頭から被ると、背中にふと温かみを覚える。
「男とかじゃなくて、あなたがかわいいから心配してるんだよ」
ぎゅっと強く後ろから抱き締められ、首元に回った腕を握り返す。
「翔くんは心配性だなぁ」
「そりゃ心配するよ。今日仕事休んだら？それか、タクシーを…」
「もう、大丈夫だって！だいたいいつも遅い日は迎えに来て…それも本当は申し訳ないくらいなのに。朝早い日もあるだろうし…」
「いいんだよ。俺がやりたくてやってることなんだから。どうせいつ襲われるか気が気じゃなくて、眠れもしないよ」
「誰も襲わないよ？」
くるっと彼の方を向き、同じように首に腕を巻き付ける。
「翔くんになら、襲われてもいいけど」
満面の笑みで言うと、まだ朝にも関わらず、翔くんは興奮したように俺を押し倒した。
「それ言い換えると、俺に襲って欲しいってことで合ってる？」
「だめだよ、翔くん時間が…」
「うーん…」
もう、あと５分でいつも出る時間だ。
渋々仕方ないというため息をついて、名残惜しげにキスをした。
「行けそうなら抜け出すから。駅に着いたら連絡してね」
「いいのに…」
「絶対にして。こないだみたいに酔っ払って連絡しないのは無しね！」
「ごめんなさい…」
松岡さんの日だ。
結局翔くんには詳しい話はできないまま。
ジャズバーに来てくれる常連さんで、プロデューサーをやってる、としか伝えていない。
でも、そろそろ松岡さんに意思を伝える時期でもある。
こんな中途半端な気持ちで歌手になるなんて、許されるのだろうか。
実績もない、歌の練習もしてないのに。
本当はもっと、音楽のことを知って、好きになるべきなんじゃないか。
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富喜田 - 大野さんが凄く可愛かったです！ 櫻井さんsideは初めてだったので、 読んでいておもしろかったです。 続きを楽しみにしています！ 私の毎日の楽しみになっちゃってます！ (2020年8月15日 18時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - naoさん» そうですね、貴重なご意見ありがとうございます！ (2020年8月9日 6時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 大野君って矛盾してますよね。自分がされて嫌なら潤くんとのキスも思わせぶりな態度も改めればいいのに。 (2020年8月9日 2時) (レス) id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年7月25日 13時
