24.どうして… ページ4
さくらに呼ばれるまで、私はずっと立ちすくんでいた
世界が闇に覆われていくのを感じながら、掠れた声が漏れた
貴「さくら…今電話してたのって…」
皆「あ、前の学校の友達。“帝光中の元『影姫』だった紗綾なら知ってるよね？
キセキの世代 青峰大輝とベンチの女神 桃井さつき“」
明らかに最後の声のトーンが低くゆっくりだった
まるで、私に昔を思い出させるように。
貴「さくらの前の学校は…」
皆「もう、分かってるでしょ？『桐皇学園高校』だよ」
私は初めてさくらの笑顔に恐怖を感じた
貴「あなたは…一体何者なの…？」
掠れ、震えた声が情けなく言葉を紡いだ。足がガクガクする…鳥肌が全身に立つ…
皆「“私は桐皇学園高校 1年 バスケ部マネージャー 皆藤 さくら。
大輝と監督にお願いされて誠凛に潜り込んだ、偽転校生。
目的は…元帝光中『影姫』 アナザー･プリンセス 紅影 紗綾。
あなたを桐皇に連れて帰ること”」
貴「私を…?」
皆「そう。監督がね君の才能をこんな無名校で埋もれさせるのはもったいない。桐皇でなら君の『全ての能力』を使うことができるって。」
そんなこと…そんな話が出たらさつきが私に連絡をくれるハズ…
来ないなんてあり得ない…いやもしさつきでさえも知らなかったら…
皆「さつきは知らないよ。紗綾に連絡すると思って伝えなかったんだ、意図的に」
私の思考を読んだかのように答えた
私はなんと言われようと…答えは決まってる
貴「そのお誘いは断らせて貰う。私は誠凛で皆を支えるって決めた。それに…」
刹那、もう一人が目覚め強制的に変わった
貴?「私はキセキの世代が嫌いなの。同じ高校で、部活で全国を目指すのはもう無理。
これ以上私の前でキセキの世代の話をするなら、さくらだとしても容赦しないわよ」
冷酷な目でさくらを見る
皆「へぇ…これがもう一人の裏の影姫…“『闇姫』ダークシャドウ･プリンセス”か…」
さくらは降参のように両手を上げた
皆「分かった。今日の所は引く。…けど、今の君を見たらもっと欲しくなっちゃった。
絶対に連れて帰ってみせる」
まだ策も時間もあるしね♪とボソッと呟いた声は紗綾には聞こえなかった
さくらちゃーん！と呼ばれてさくらは行ってしまった。
頭が混乱して呼吸も上手くできない
貴「どうして…」
その先は言葉にできないまま、私は意識を手放した。
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結佳(プロフ) - 続き待ってます (2023年4月18日 0時) (
レス) @page8 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
YUKIKA(プロフ) - 続き待ってます (2022年12月12日 0時) (レス) @page8 id: 342256db66 (このIDを非表示/違反報告)
花鳥風月 - きょんさん» 互いに受験お疲れ様でした！ご期待に添えるよう頑張ります！ありがとうございます！ (2018年3月31日 22時) (レス) id: 959b513ae4 (このIDを非表示/違反報告)
花鳥風月 - エミアさん» 大変お待たせしました…！久しぶりすぎて文が変になってるのはご了承ください← (2018年3月31日 22時) (レス) id: 959b513ae4 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 私もこの前まで受験生でした！この作品すごく好きです、頑張ってください！ (2018年3月25日 22時) (レス) id: 194bc0d5fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花鳥風月 | 作成日時：2016年11月26日 22時
