子猫なDSクロスくん！！ (ページ21)

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20.仲直りページ21

─NOside─

玄関の扉が開き、JRにイタズラをしに行っていたナイトメアとエラーが帰ってきた。

ナイトメア「帰ったぞー！クロスー！」

エラー「クロスー！ただいまー！」

クロスの名を呼ぶも、なんの反応もない。ただただシーン、と静寂が訪れるだけ。

二人は顔を見合せ、クロスを探す。ダイニング、リビングと探すも居るのはケビンだけ。

二人は二階へあがると、クロスの部屋の扉をノックした。しかし、反応はない。

ナイトメア「クロス、入るぞ？」

扉を開けて部屋に入れば、そこには目元を赤くして眠っているクロスの姿があった。

クロス「ん...」

エラー「あ、おはよう。クロス」

ナイトメア「おはよう。起きたか、クロス？」

目を覚ましたクロスに、優しく声を掛ける二人。けれどクロスは二人の顔を見た瞬間、そっぽを向く。

ナイトメア「...もしかしてまだ怒ってんのか？」

クロス「...」

エラー「その、ごめんね。直ったらまた前みたいに一緒いこう？」

クロス「...」

無視を決め込むクロス。それに困った顔を見せるエラーと、悪いことをしたと感じているナイトメア。

ナイトメア「仲間外れにして悪かったよ」

クロス「...」

ナイトメア「そーだな、確かにお前に留守番させることは多かった」

クロス「...」

ナイトメア「ああ、お前がそーなってからあんまり外に行かせなかったな」

クロス「...」

ナイトメア「...ごめん。お前の気持ちを分かってやれなかった」

クロス「...」

ナイトメア「わかった、次は連れていく。その代わり、俺かエラーの側を離れんなよ」

クロス「...わかった。約束する」

クロスの思考を読んで会話していたナイトメア。話が付いたようで、ゴロンとナイトメアとエラーの方に体を向け、そう言葉を発する。

ナイトメア「ん、寂しい思いさせてごめんな」

クロス「もういいよ」

エラー「僕もごめんね、目元ちょっと赤くなってる」

クロス「うん」

優しくクロスの頭を撫でるナイトメア。泣き跡を優しく指先で触るエラー。そして嬉しそうに微笑むクロス。

無事、仲間りが出来たようだ。