第七話 次の仕事 ページ8
前のボスを倒したということは、ボスと接触したということだ。
ボスのことを調べようとして動いたチームはすぐに音沙汰がなくなった為、それだけでボスの力の強さが表されていた。
「…ボスは本当に強いんですね」
「…いいや、僕一人じゃできなかった。仲間のおかげで今ここにいられるんだ」
どこか寂しそうに言うボスは、「ああ、そうそう」と付け足すように言った。
「"ボス"じゃなくて、"ジョジョ"って呼んでほしいな」
「?どうして…ですか?」
「ボスだと、前のボスを思い出してしまうからね」
勿論「ジョルノ」でも構わないよ、とボスは言って笑った。
「分かりました、ジョジョ!」
私は頷くと、恐る恐る、といった風にジョジョに話しかけた。
「あの…私、記憶がなくて……それで、次の仕事は何をしたら良いですか?」
ジョジョは少し考えてから、窓際に立っていた男を指差した。
「彼…ミスタと共に僕の護衛をしてほしいな」
「えっ、俺?」
「彼女は書類仕事には向いていないと思いますよ」
「まあ、そりゃそうか…」
「ええ、それで良いと思います」
満場一致で、私の次の仕事は「ジョジョの護衛」という重大なものになった。
「でもまずは、ゆっくり休んで怪我を治すんだよ」
「はい!」
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するめ - 恥パは一応公式の小説みたいですよ! (2021年4月3日 18時) (レス) id: 50fbe8b344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜 | 作成日時:2019年4月8日 0時