私、人気アイドルのマネージャー始めました。

12話　数日後… ページ13

胡珀side

「やっったぁ‼」

スマホを胸に抱え込みながらぼすっ、とベッドの上に飛び込む。
気分は最高潮だった。
今なら心臓が肋骨や皮膚を破って出てきそうなくらいに。

「信じられない…！夏フェス当たったぁ…‼」

浦島坂田船、After the Rainの所属している事務所…清太郎さんが運営している事務所名__ピュレーズ。
その人たち全員が出る大きいライブ…「ピュレーズ夏フェス」のチケットが当たったのだ。

嬉しくないはずがない。

多分清太郎さんのことだから、胡珀ちゃんならチケット出さなくてもよかったのに…なんて言われるだろうが自分で当てて、その喜びを噛み締めないと意味がない。

すると下から叫び声がした。

「胡珀うるさい！
ちょっとは近所のことも考えて！」

お母さんあなたも結構大きいよ。
だがそんなこと言ったらもっと過激に怒られるのでやめた。

「ご飯もできてるから降りてきなさい！」

「はーい！」

そして私はスマホ机の上に置いた。





この時は私はわからなかった…。

喜びすぎて周りのことが目に入ってなかったんだ。
気にしていれば…。






スマホの記載にはこう書いてある。


出演者枠
浦島坂田船
after the rain
……

"みかんゆり"



そんな記載がしてあったことを




彼女はまだ知らない。

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