彼氏が出張中につき【文スト】

十三輪目 ページ13

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『‥‥大丈夫って

私は君をおいては死なないって


そう言ってくれたんです！！』


「そんなものただの気休めだ！」


ねぇ、頼むよ


僕は気のきいた男じゃないんだ


「願いだけの約束なんて、何にもならない！

時が来たら、人間は朽ちるしかないんだよ！」


慰めの言葉なんて言えないんだ



「‥‥彼奴は、お前に笑って欲しかったんだ」


それでも


「ほんとに太宰は、お前を笑わせるのが下手だよ。でも」



せめて


「最後の願いだけは、汲み取ってやってくれないか」





ぼそりとそう呟いた彼の顔は見えない


乱歩さんはポケットから、何やらくしゃくしゃの紙を取り出すと、机の上においた



そして、部屋から出ていってしまったのだ





『‥‥‥』


私は何も考えられないで、机の上の丸められた紙くずをみていた



そして、私は重たい手をのばして



その紙くずを‥‥‥‥





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b.とった

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