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秘密 ページ7

蛍side

明らかにお兄ちゃん達の様子がおかしい。

なな兄達の後を着いていくと、いつもは行ってはいけないと言われている地下にきた。

ある扉の前で立ち止まるとなな兄がこっちを向いた。
な「蛍、俺達秘密があるんだ。」
『秘密…?』

なな兄はもう喋らなかった。
黙ったまま扉を開けた。

その中の光景に思わず目を見開いた。
壁にかかっている数えきれない数の拳銃、包丁立てに刺さっている鋭利なナイフ。棚にある大量の小瓶。

『なにこれ…』
な「蛍、俺達は“な組”という裏世界の人間なんだ。」
『な組?裏世界?』

さ「ま、簡単に言うと依頼された殺人や取引をしてるって事。」
『殺人…?』
だんだん血の気がひいていくのがわかる。人を殺している?え…なんで…

え「もう少し蛍には秘密にしておくつもりだったんだ。でも蛍には素質がある。その力を閉じ込めて爆発しても困るから、今日からな組に入れようと思ってるんや。」

確かにあの時自分が何してるか分からなかった。気がついたら目の前になな兄の泣きそうな顔があったんだ。
でも、でも!!

『嫌だ。嫌!人を殺すなんて嫌!』
そう叫んだ瞬間、私の頭には拳銃が当てられていた。

ろ「この秘密を知ったからにはな組に入らないならここで殺す。」

ろん兄…いつもの声じゃない…鋭い目で私を睨んでくる。

ろ「それでもな組に入らないの?」

ゴクリと唾を飲み込んだ。

この私の力でいつか友達を傷つけてしまうかもしれない。それだけはダメだ
制御できない。それなら…!
唇を噛み締め、ちゃんと前を向いた。

『入る…な組に入る!』
ろん兄は拳銃をおろした。
みんなはずっと怖い顔してたが、いつものお兄ちゃんの顔に戻った。

な「な組へようこそ。蛍。歓迎するよ。」

辛い訓練→←目が覚めた



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作者名:ポポマル | 作成日時:2020年4月9日 10時

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