僕と君は結ばれない【青】

story 3 ページ3

今日は初日ということもあって




説明だけで一日が終わった




挨拶をするとカバンを手に取りすぐに教室を出た




周りは話に花を咲かせている




スマホを見ると通知が100件ちょっと溜まっていた




きっと中学時代の友達だろう




中学時代はよくやんちゃしてたから




家に帰らないこともあったし




傷をつけて帰ったこともよくあった




どうせカラオケに行こうとかくだらない誘いだ




でももうそういうのはしないって決めたから




"ごめん"




たった三文字の文字を打って送信ボタンを押した




この高校に入るにあたって




真面目というかいい子というか




喧嘩とかしてはいけないと思った




スマホをポケットにしまって再び歩き出す




群がっている学生たちの間をするすると抜け




階段に差し掛かると




前には"あいつ"がいた




彼女の名前は"佐藤A"




偶然見つけて




見つけた人




ここまで来たらもう




逃げられない




自分の意思を曲げずに

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