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五話 ページ5

彩side


あの後一時限が終わると、すぐに結城が帰ってきた


私は一応謝罪した直後だったので、さすがにいきなり何か言うのは…と思っていたんだけど…


翔吾「立花。


お前マジでトロいんだなぁ笑」


って見下した笑みで言ってきたから言葉で殴り返した


立花「ごめんなさいね〜。


私は結城くんみたいに頭の中でも筋肉が詰まってるわけじゃないから〜。


結城くんほど早く動けないんだぁー!」


そう言ってバチバチと火花が散りそうなほど睨みあっていたら、四時限目が始まるチャイムが流れた


そして私と結城は、不完全燃焼のまま睨み合いを中断したのだった



その日の秀明


学校が終わって家に帰って来たら、すぐに持ち物を持って秀明へ直行した


今日は久しぶりに、カフェテリアでKZの集合があるの!


近況報告として最近の出来事を話すんだけど、私がするのは学校であった簡単な小話


そんな些細なことでもおっけーの、本当に楽しい時間なんだ!


ルンルンとした気分で走っていると、少し前に見慣れた顔がいた


彩「あれ…?結城じゃん」


不思議に思ったが、さすがに会いたくないなと思い、気づかないフリして秀明へ入った


秀明の玄関をくぐって、急いでカフェテリアまで階段を駆け上がりながら向かった


たどり着くと、皆がいつもの席に座って待っていてくれた


若「遅いぞ!アーヤ!」


そう言いつつも笑って言っている所から見て、最近心がちょっとばかし成長したんだろうなぁ…


そうしみじみ思いつつも、皆の席へ向かって、空いている席に座った


私が座ったのを確認すると、若武がわざとらしくこほんっと咳払いをして、更にわざとらしくこう言った


若「諸君!今日は久しぶりの、KZ近況報告会だ!


どんなに些細な事でも構わない。何かある者から存分に話したまえ!」


そう気取って言っている若武を見て、変わらないなーと思いながらも、変わってない事に安心した


若「ちなみに俺は、昨日先輩と部活の休憩の時に話していたらこう言われたんだよ!


『お前は人の注目を浴びて生きて生きそうだな』って!


俺はそれを聞いて、めちゃくちゃ俺って目立ってるんだなぁって思って、とても感慨深かったなぁ」


そう一人で余韻に浸っている若武を見て、上杉くんは気持ちの悪そうな顔をしてるし、黒木くんはくすくすと笑っているし、小塚くんは苦笑いだし、翼もニヤニヤしながら見てるし、忍に至ってはキョトンとしているし…


やっぱり皆、変わってないなぁ…

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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , オリキャラ   
作品ジャンル:ラブコメ
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未麗 - びっくりするくらい面白いです! (2022年3月13日 21時) (レス) id: 662d0a9b46 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品大好きです。更新頑張ってください! (2021年10月24日 17時) (レス) @page21 id: 1a52a06ab6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - この作品好きなので更新待ってます! (2020年5月9日 21時) (レス) id: 62402bd543 (このIDを非表示/違反報告)
世羅 - 少し彩の性格と口の悪さが・・・だけど新鮮で面白いです (2020年4月5日 21時) (レス) id: 635a6689c3 (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん - とっても、おもしろいですね!もう更新しないのですか?悲しいです。。。私は、更新待ってます!頑張ってくださいね! (2019年11月22日 19時) (レス) id: 65a8024b6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:私の番です | 作成日時:2019年9月28日 16時

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