第十四話 不愉快な野球3 ページ19
草野の言い分に三宅はカチンときてガッと立ち上がる
三宅「な、何やとコラァ!そりゃわしの一発にケチつけとんのか、われ!」
草野「分からんのか!?ここまで全てあの投手は針の穴を通すみたいに真ん中高めに投げてきてんだぞ!マグレでも失投でもない事は明白だろ」
田尾「ストライク!バッターアウト」
寿也は一回も振らずアウトになりベンチに戻っていく
米倉「…ほぉ。ケチなプライドだけは一人前だな」
A「寿君…」
Aは胸がズキンッとなり胸を押さえる
静香『5番、レフト宇田君』
(※少し座席を変えます)寿也は後ろ座席、吾朗の隣に座り何も言わない…
吾朗「…どうした寿?お前が一度も振らず三球三振かよ」
寿也「不愉快だよ…こんな不愉快な野球をされたのは初めてだ」
そんな話をしている間に宇田が打ち塁に出る
静香『6番、ファースト児玉君』
児玉「フン、それでカッコつけて三振か。アホかだったら本気出すまでこの回10点でも20点でも取りゃ良いんだよ!」
児玉はそう言いバッターボックスへ行き寿也は口を開き吾朗だけに聞こえる様に吐く
寿也「…こんな不愉快な野球より僕がもっと許せないのはAがこんな野球に加担している事だよ」
吾朗「!おい、Aが何だって?」
吾朗も寿也だけに聞こえる様に話し寿也はベンチにいるAを見つめる
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作者名:勿忘草 x他1人 | 作成日時:2017年2月24日 22時