04 絶対命令、さっそく ページ4
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「……は?アンタ冗談言ってる暇あったら早く考えてくんない?授業、」
国「冗談じゃないんだけど。」
授業始まるよ、と睨もうとしたら
コイツ超真剣な目してるし。いつもの無気力な目どうしたのよ。
ハア、とまたため息をつくと私は腰に手を当てた。
「そんだけ?」
国「え?」
「条件はそれだけ、ですか?」
そう言いながら彼の目を見る。
すると、彼が口元をフッと緩めた。
国「やってくれんの?」
「そんな簡単な条件ないわ。逆にありがとう。」
謎の感謝を告げれば、国見くんが「忠告」と呟いた。
国「俺に逆らったら、お仕置きだから。」
…………お仕置き?
そんな疑問が浮かんだものの、授業に間に合わないと言う焦りから「りょーかい」と流した。
まあまず、逆らわなけりゃいい話だからね。
そう納得して、私は踵を返して校舎に足を進めようとする。
あーあ、金銭面で責められたらお財布終わりなんだけど。
奢りとかやめてほしいなあ、と思っていたら
国「ね、次の授業さぼろ。」
とブレザーの裾を掴まれた。
……コイツ、私が焦ってる理由わかんない訳?
「……ハア?だーかーらー、授業サボる訳には、」
国「言うこと。……聞いてくれないの?」
ああ、早速それ使うのね。
呆れた目線を彼に向けると、またまた挑発的な笑顔を浮かべる。
ムカつく顔だな、しかもイケメンだから更にイラつく。
じゃあこれからこう言うのが続くって訳?
授業ちゃんとして教師に媚び売り続けてきたのに、それも今日までになるのは辛い。
「………今回は見逃し、」
国「そっか、じゃあお仕置き何にしよっかな」
「さぼろっか、どこいく?」
私が真顔でそう言うと、切り替え早、とか言って噴き出す。
なんなのコイツ。ツボどこなの?
横目でジロジロ見てたら、やっとツボり終えた国見くんが息を整えて言った。
国「………はあ。保健室とかは?」
「ちょっと嫌な予感するし屋上にしよ」
そういえば、「ちぇ」なんて声が聞こえましたが、聞こえてないふりをしておきましょう。
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しにゃ - 最高です!!!国見くん大好きなのでめちゃくちゃ嬉しい✨これからも応援してます!!! (3月25日 22時) (レス) @page8 id: e20d9e5f37 (このIDを非表示/違反報告)
4す。 - 偏差値小5レベルって、、、私小5なんですけど?!クソ男と一緒にしないでください!!!! (2022年5月20日 17時) (レス) @page31 id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
もちこと(プロフ) - すごく面白いです!読んでいてとても楽しくて、すぐに読んでしまいました!お星様とお気に入り登録、不回避です…笑 (2020年10月4日 21時) (レス) id: 825cd871c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむぽむち - みぅぅさん» 嬉しいです〜〜〜〜( ;∀;) みぅぅさんこれからも応援してます!! (2020年7月19日 0時) (レス) id: 3560dbd76f (このIDを非表示/違反報告)
みぅぅ(プロフ) - ぽむぽむぽむちさん» アノって言うほどじゃないです(TT) 文才なんてとっくの昔にゴミ箱ですが何か?(((( いや、本当にこの作品好きなんで笑!! ありがとうございますっ (2020年7月19日 0時) (レス) id: fc2d8786d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむぽむぽむち。 | 作成日時:2020年5月15日 21時