性悪女子とドS男子【国見英】

10 いきなりの展開 ページ11

.









マネージャー……？


首を傾げれば、岩ちゃんさんが補足の説明を始めた。




岩「俺らバレー部にはまずマネージャーがいなくて、ちょっと大変なんだ。」


「そうなんですね。募集したらどうですか？」





遠回しに断るようにニコッと笑う。


岩ちゃんさんは、「そうなんだけどなあ」と言葉を続けた。






岩「募集したことあるんだけど。及川のファンしか集まらなくて、まともな奴来なかったんだ。」






なるほどね。と納得した。


隣のクソ川さんに目を移せば、「やっぱカッコいいからね〜！」とか笑ってる。




………まあコイツのファンだし、頭悪い奴がほとんどだろうな。(失礼)






「………で、私にやれと。」







力強く頷く岩ちゃんさん。


どうしよっかな〜、と首を捻りながら思考回路を働かせる。




別に入ってもいいけどねー。

だって私だったらクソ川のファンに何も言われないでしょうし。(自覚済み)






うーん、でも。



部活入る＝放課後削れる＝ストレス発散の時間がなくなる




ってことだよな。


うん、じゃあココは遠慮するか。







「すみません、私は遠慮、」



国「やってくれるよね？」









控えめにそう言えば、隣の国見くんにそう言われる。


その顔は、私を脅してきたときの顔まんまで、これも〈言うこと〉に入ってしまうのかとため息をついた。



いくら国見くんの条件のうちに入っていても、嫌なもんは嫌。なのです。







「ごめん」








圧をかけるような笑顔を作っていた彼にそう言って、スクバを持って立ち上がる。


そして私はひとり、ショッピングモールを後にした。







逆らってしまった、という罪悪感と


見たかこの無気力！お前に従うわけねーだろ馬鹿が！という気持ちでいっぱいだった。()









.









.

11 お仕置き実行→←09 勧誘？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す