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01 最大の秘密 ページ2

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センター分けの髪の毛をサラリと揺らして、私の方を無気力な瞳で見つめる彼。


………確か、同じクラスの…。





「………国見くん、だっけ?」



国「せーかい。覚えてんだね、俺のこと。」






『私のことそこまで記憶力悪いとか思ってんの?』と睨もうとして、思いとどまる。



いやここで切れたらヤクザじゃん。いくらブスに告られて機嫌悪くても、我慢しないと。





てかそれ以前に………まだ悪口言ったのバレてない可能性、あり。


ここで自爆したら終了だ、と思って、私はいつもの笑顔をサッと作った。






「クラスメイトだからね〜。」






柔らかい口調でそういえば、国見くんは私の元まで歩いてくる。





そして、私の真横まで来ると、膝をかがめて耳元に口を寄せた。






国「………さっきはもっと口調キツかったのにね。」



「!」






バッと耳を押さえると、すっごい挑発的な笑顔で私を見つめる姿。


あちゃー、やっぱり聞こえてたか。なんて言ってる場合じゃない。




どうにかして誤魔化さなければ。



……コイツ勘鋭そうだし。なんかいい言い訳ないかなー。





コイツといっつも一緒にいるらっきょう君だったらさっさと丸め込ませたのに。








思わずちっと舌打ちすれば、国見くんが「やっぱり」と笑った。







「………なにが、やっぱりなの?」






平常心、平常心。


ここは知らんぷりしておけば通せる問題だかね、私。落ち着いて。





いまにも睨みを聞かせそうな目を必死に持ち上げて笑顔で尋ねる。





国「Aさん、性格悪いでしょ。」









…………は?



我慢とかなんも考えずに、私は口を開いてしまった。









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「アンタに言われたくねえわ、ばーか。」









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02 性悪vs性悪→←00 プロローグ



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しにゃ - 最高です!!!国見くん大好きなのでめちゃくちゃ嬉しい✨これからも応援してます!!! (3月25日 22時) (レス) @page8 id: e20d9e5f37 (このIDを非表示/違反報告)
4す。 - 偏差値小5レベルって、、、私小5なんですけど?!クソ男と一緒にしないでください!!!! (2022年5月20日 17時) (レス) @page31 id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
もちこと(プロフ) - すごく面白いです!読んでいてとても楽しくて、すぐに読んでしまいました!お星様とお気に入り登録、不回避です…笑 (2020年10月4日 21時) (レス) id: 825cd871c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむぽむち - みぅぅさん» 嬉しいです〜〜〜〜( ;∀;) みぅぅさんこれからも応援してます!! (2020年7月19日 0時) (レス) id: 3560dbd76f (このIDを非表示/違反報告)
みぅぅ(プロフ) - ぽむぽむぽむちさん» アノって言うほどじゃないです(TT) 文才なんてとっくの昔にゴミ箱ですが何か?(((( いや、本当にこの作品好きなんで笑!! ありがとうございますっ (2020年7月19日 0時) (レス) id: fc2d8786d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽむぽむぽむち。 | 作成日時:2020年5月15日 21時

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