【2*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。よーうーかーいーのー ページ11

.




「えーと、投票の結果、うちのクラスの出し物はお化け屋敷に決定いたしましたーいえーい」



クラスからは拍手や歓声が溢れ、ほとんどの人が喜んでいる。



･･･私は、棒読みです。喜べません。妖怪屋敷が一票しか入ってないことに泣きそうですはい。



「いいのかね皆！！お化け屋敷って絶対他のクラスと被るよ!?違うクラスの方が出来栄え良かったら泣きそうになるからね本当!!

　そういうことを防ぐために今すぐ妖怪屋敷に変えませんか」



私の願いも虚しく。



「えー、妖怪屋敷って明らかに流行に乗った感じがするからやだー」

「再現難しいしー」

「別に被ってもよくね?」





お、おぉ……球技大会のときも体育祭のときも見せなかったほどの謎の団結力!!
まあ明らかに乗ってるけど!!流行に乗りまくってるけど!!!



「乗り遅れるよりはいいと思いませんか皆さん。いや皆さま」


「おい虹村さまー、今すぐ白本さま止めろー」


「うーっす」





ノリに乗ってくれる皆に少し感動した けれど、妖怪屋敷に変更はないらしい。








･･･言えない。
小さい頃、かなり完成度高いお化け屋敷に入って泣き叫んでリタイアしたことがトラウマになって今でもお化け屋敷怖いとか。




絶対言えない！




「口に出てんぞー」

「無意識すぎな」




.

。クサいこと→←。冷⇔温

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す