【黒子のバスケ】平凡一般モブ系少女ととある赤色の天帝【赤司征十郎】

モブ3人 ページ4

「迷惑かけたうえに……委員会の仕事まで手伝ってもらってしまい……本当になんとお礼を言えばいいか……」

結局、ダンボール箱全て運び終えるまで手伝っていただいた。

現在地は図書室。

入口の所で深々と頭を下げてる。

ありがとうございましたとすみませんでしたの二言をひたすら繰り返しているのですが、彼は大丈夫だからと言ってくれる。

本当に申し訳ないです。

「そう言えば、他に同じ図書委員の生徒は……？」

「部活動です。私は所属していませんので、基本放課後の部活動は私が担当しています」

そこまで言って、私は時計を見た。

完全下校の時間まで残り30分もなかった。

「……あの……部活動は……？」

「この分だと行って着替えて終わりになるだろうね……」

私はきっと、真っ青な顔をしているでしょう。

だって、大切な部活動の時間を彼から奪ってしまったのだから……。

しかし、彼は全く気にしない様子で微笑んでいる。

「そう言えば、君の名前は？」

「え？あ、えっと……黒瀬Aです」

突然だったので、少し返事に間が空いてしまった。

「俺は赤司征十郎だ。よろしく」

知っています……。

なんて言えるわけもなかったので、差しだされた手を恐る恐る握った。

私が彼……赤司征十郎さんを知っている理由なのですが、大きくわけて2つ。

１つは入学式。

新入生代表としてステージに立った赤司征十郎さんのスピーチは今でも印象に残っている。

新入生代表と言うだけあって、1年生の頃からテストの順位はいつも1位。

私は20番位をウロチョロしていたので、いつも凄いと思っていました。

もう１つの理由は部活動。

赤司征十郎さんは男子バスケ部なのですが、前に述べたように運動部はとても素晴らしい好成績を残している。

それに加えてお世辞抜きでカッコいいので、この学校ではかなり有名な人物の1人だったりする。

「？……俺の顔に何か？」

「い、いえ!!何でもないです!!」

いつの間にか見つめていた。

は、恥ずかしい……。

モブ4人→←モブ2人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す