11話 ページ12
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「で、言い訳は？」
「………ないっすね」
目の前の硝子に問われたそれに、素直に返答する。
言い訳、あるといえばあるんだけどさ。
「あんた、1週間目覚まさなかったの。どんだけ心配したか知ってる？」
「………すいませんでした」
心配掛けたのを分かっているから、私は謝るしか無かった。
1週間前、私は任務で大怪我を負い、今日の今日まで意識が戻らなかった。
あの日は七海との合同任務で、準1級呪霊と言われて来てみたら準1級の他に1級呪霊が居たのだ。七海はまだ2級で、私は準1級。私たちのレベルには合わない。
『七海、お前は帳を出て補助監督や一般人を安全な場所へ』
『っ、そんなことをすれば水瀬さんが、』
『守るもんが後ろにあったら全力を出せないんだよ、いいから指示通りにしろ』
1人で勝てる見込みなんてゼロだが、このまま2人で戦っても正直微妙だ。私は呪力が少ないから1日に3回、術式を発動するのが限界。準1級呪霊との戦いで既に1回使ってしまっている。
それならば七海は周囲の安全確保、そして応援を呼んでくれる方が助かる可能性が上がる。
私は死んでもいいから、七海には生きていて欲しい。
七海だけは、絶対に生きて帰すんだ。
でも七海が真面目な人間であることも仲間想いな人間であることも知っていたし、私の予想通り手早く指示を終わらせた彼は私の元に戻ってきて。
『水瀬さん、とりあえず今は一旦引いて＿＿＿＿っ、』
『七海、っ！！！』
戻ってきた七海の元に1級呪霊の攻撃が放たれた。今の七海の力量・状態では躱せない。致命傷を負う可能性だってゼロじゃない。
私はその時咄嗟に七海を突き飛ばし、攻撃をモロにくらった。
『Aさん…っ、しっかり、！！』
七海の泣きそうな声が遠のいて、そのまま暗転。
「……心配かけてごめん」
悪かったと思ってる。
私の丈夫さなら死ぬことはないだろうとは思ってたけど、まさか1週間も眠り続けることになるなんて思わなくて。
硝子や夜蛾先生にも心配をかけた。そして七海にも。
目の前で知り合いが死ぬ経験なんて、もうさせたくなかったのに、結局こんな大怪我を負ってしまったし。
「…反省してるならいいよ」
ため息をつきながらも心配の色が消えない硝子の表情に、また申し訳なくなる。
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らぅ(プロフ) - 夢主イケメンすぎwww最高ですwww (8月8日 8時) (
レス) @page23 id: f9b0273b6d (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お友達のイラストもよわよわな夏油もつよつよの主人公も大好きでしたありがとうございました (2022年3月8日 3時) (レス) @page24 id: 3c352c4c7a (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 夢主ちゃんすごいかっこよかった！！これは惚れちゃうね！私も惚れました！ありがとうございます！！ (2022年1月17日 3時) (レス) @page22 id: 7f38ffe42c (このIDを非表示/違反報告)
お茶ん(プロフ) - チョット待って夏油サイコーすぎるWWW 五条に絶対普通に告った後のアピール用に金持ちラブ情報与えたのに、告る時点でのATMはもうネタじゃんWWW わらび餅さんサイコーですWWW (2021年8月30日 22時) (レス) id: f8c5dcff4c (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - あいりさん» あいりさんありがとうございます〜！夏油が惚れるのもわかる！と思っていただけるようなキャラにしたかったので、好きになってもらえてとっても嬉しいです〜！読んでくださってありがとうございました！ (2021年7月22日 20時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび餅。
| 作成日時：2021年3月6日 17時
