STORY 8 ページ24
別にチームジャージで帰宅しても良かったんだけど、やっぱり好きな人に会うんだもん。
カッコ良い制服の方が、良いでしょ？
花巻「夏坂君っすか〜？及川せんぱぁい？」
及川「そう、忙しいから今話しかけないで」
花巻「二人で遊ぶの？」
及川「なっちゃんのご両親に挨拶しに行くの」
花巻「え」
俺の言葉に、ピタリ、と体を固まらせるマッキー。
及川「お付き合いさせて下さい！って言いに行くの。あ、ヤバい、牛タン買うの忘れてた。どうしよう」
制服の上着に腕を通しながら慌てる、俺。
どうしよう、なっちゃんのお母様から、気が利かない男だと思われてしまう。
岩泉「夏坂の家に行く途中でなんか買えば良いんじゃねえか？」
及川「ハイ、ナイスアイディア！ウエディングケーキ買ってこう」
岩泉「ケーキ屋に売ってねえだろ。んなデケェもん」
きゅきゅっ、と首周りにネクタイを締め付けた俺は、ロッカーの扉裏に貼り付けている鏡を見ては、前髪をかきあげる。
よし、今日もイケメン。
なっちゃんに相応しい男、それは俺。
及川「じゃ、岩ちゃん！鍵閉め頼んだよ！」
岩泉「おう」
バタバタと慌しく部室を飛び出した俺は、真っ先になっちゃんの元へと走った。
そんな俺の背中を見送ったマッキーは、口元を引き攣らせながら岩ちゃんを見る。
花巻「なあ、岩泉」
岩泉「及川と夏坂は付き合ってねえからな」
花巻「だ、…だよなあ…？」
違うよ、マッキー、岩ちゃん。
俺となっちゃんは今はまだ付き合っていないかもしれないけど、これから付き合うんだよ。
だって、赤い糸で結ばれてるからね！
運命の人なんだからね！
及川「待ってて！なっちゃん！今向かう！」
「うおおおお！」と、キャラでもなく叫びながら校門前に突進した。
────好きな人から既読無視されたら、不安で仕方ないよね。
────好きな人のご両親には好かれたくて、ついお土産を持っていかなきゃと思うよね。
────好きな人が迎えに来てると知ったら、普段は遅い着替えも早く終わるよね。
恋、って楽しいね。
ーーーーー
to be continue…
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磯野(プロフ) - 雷雅さん» 雷雅也様、おはようございます！コメントありがとうございます。これからも更新頑張っていきますので、磯野の駄作品をこれからもよろしくお願いします！ (2018年6月6日 6時) (
レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2018年6月3日 18時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - ハリヤヤマさん» おはようございます！以前はコメントありがとうございました！また毎晩のように更新通知を鳴らしてしまいますが、この先もどうぞよろしくお願い致します(；；) (2018年5月30日 8時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
ハリヤヤマ - うわー新作だー！とっても面白そうです。かげながら応援するています。これからも沢山の小説期待しています！！ (2018年5月30日 8時) (レス) id: 3d7326d260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2018年5月29日 19時
