【ワールドトリガー】玉狛支部所属、弓士やってます。 2

53話 ページ5

麟児「俺に、もしものことがあったら、

千佳を頼むぞ」



三雲「やめてくださいよ、縁起でもない…」



麟児「はは。万が一だよ、万が一」



＿＿
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿



三雲「…千佳は、

他の人間を巻き込みたくないらしい」



空閑「ふむ…?」



三雲「他人を巻き込むくらいなら、

一人で近界民から逃げ続ける。



そういう、わけわかんないやつなんだ」



空閑「ふーむ…」



A「…気持ちは分からなくはない」



空閑「…あれ?

おれたちは巻き込まれていいの?」



三雲「おまえたちを巻き込んだのは、

僕だからいいんだ。

ましてや空閑は近界民だし」



空閑「ほう、ならいいな」



A「…市民を守るのが

ボーダーの務めだし、

別に巻き込まれてもいいんだけどね」



空閑「しかし、

チカはよく一人で逃げられるなー。

トリガーもないのに」



三雲「あいつは、自分を狙う近界民の居所が

わかるらしいんだ。

今まで半信半疑だったけど…」



A「…サイドエフェクト」



三雲「…たぶん」



空閑「なるほどね。



そんでオサムは、チカを助けたくて

ボーダーに入ったわけか」



三雲「別にあいつを助けたいわけじゃ…

ぼくは街を守るために…」



空閑「おまえ、つまんないウソつくねー。



ごまかす必要ないだろ。

誰かを助けたいっていうのは、

立派な理由じゃん」



その言葉に、修は拳を握りしめる。



三雲「…そんな立派な話じゃない。

ぼくがボーダーに入ろうと思ったのは…



何もできない自分に、腹が立ったからだ」



その時だった。

背後からｷｨｨｨﾝ...と光が漏れ出す。



レプリカ『計測、完了だ』



三雲「…⁉」



空閑「うおお…!」



A「…まさか、こんなことが」



それに目を向けた3人は、

驚愕に、目を見開かざるを得ない。



空閑「でっけー!

オサムの何倍だ? これ」



若干失礼な遊真の言葉に、修は黙りこくる。



レプリカ『尋常ではないな。



これほどのトリオン器官はあまり記憶にない。

素晴らしい素質だ』



空閑「すげーな、近界民に狙われるわけだ」



三雲「感心してる場合じゃない!



千佳が狙われる理由はわかった。

問題はそれをどう解決するかだ!」



A「…ボーダーに保護してもらうのが

最も現実的だと思う」



空閑「でもチカは、それがイヤなんだろ?」



雨取「うん…

あんまり他の人に面倒かけたくない…」



そう言って、千佳は俯く。

54話→←52話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキートリガー

アステロイド

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す