78話 ページ30
____来てくれ。
ウチの
迅「失礼します。
二人を連れてきました」
「おっ、来たな」
声と共に、彼は振り返る。
林藤「おまえが、空閑さんの息子か」
林藤匠。
先程の会議にも参加していた彼だが、
改めて、彼こそが玉狛支部支部長である。
林藤「はじめまして」
空閑「どうも」
____心なしかキリッてしてるのは
私の気にしすぎだと思いたい。
彼らの様子を見たAは
ため息を我慢し、そう心の中で呟く。
林藤「おまえのことは、
迅やA、三雲くんから聞いてる。
捕まえる気はないよ」
彼は続ける。
林藤「ただ、ひとつだけ教えてくれ。
おまえ、
親父さんの知り合いに会いに来たんだろ?
その相手の名前はわかるか?」
空閑「モガミソウイチ」
遊真は、躊躇うことなくその質問に答える。
空閑「親父が言ってた知り合いの名前は…
モガミソウイチだよ」
"モガミソウイチ"
その言葉を聞いた瞬間である。
____迅の目の色が変わったのは。
林藤「そうか…やっぱり最上さんか…」
彼は、口に咥えていた煙草を、
大量のそれが突き刺さるように溜まった
灰皿に置く。
林藤「最上宗一は
ボーダー創設メンバーの一人で、
おまえの親父さんの
そして…」
思わず、Aの口から言葉が漏れ出す。
A「最上、宗一…
…迅さんの、師匠だった人……」
"だった"。
その言葉に、修は違和感を覚える。
____既に歩みだしていた"彼"は、
腰に提げたトリガーを、取り外す。
林藤「この、迅の黒トリガーが、
最上さんだ」
その言葉に、遊真と修は目を見開く。
三雲「じゃあ、その人は…」
林藤「最上さんは五年前に、
黒トリガーを残して死んだ」
"指輪"を填めた方の手が、
迅のトリガーに触れる。
空閑「……そうか…このトリガーが…」
____空閑…。
修の知る限り、
今までの様子からは想像もできないほどに、
遊真の表情は、暗かった。
林藤「最上さんが生きてたら、
きっと本部からおまえのことを庇っただろう。
俺は新人のころ、
空閑さんに世話になった恩もある。
その恩を返したい」
"恩"とは何か。
彼はそれを言葉にしていく。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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レアン(プロフ) - ふぐひらめさん» ふぐひらめ様、コメントありがとうございます!返信が遅くなり申し訳ありません…72話、おっしゃる通りでございます笑笑 遊び心で入れた夢主ちゃんの台詞ですが、なかなか反応が頂けなかったもので…お気づき頂けて嬉しいです!今後とも作品をよろしくお願いします🤗 (2021年11月25日 10時) (レス) id: 11cae37e55 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 72話、ミカサのあれですね! (2021年11月13日 6時) (レス) @page24 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
S.T(プロフ) - mocaさん» コメントありがとうございます。お話楽しんでいただいているようでとても嬉しいです!受験生同士なのですね…がんばりましょう(泣) 更新頑張ります! (2019年2月4日 6時) (レス) id: 4da511044d (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - コメント失礼いたしまーす!原作沿いでとっても面白いです!わたしも受験生です!勉強などなど頑張りましょう笑 更新、楽しみに待ってます!( ̄^ ̄)ゞ (2019年2月4日 1時) (レス) id: 215b785d86 (このIDを非表示/違反報告)
S.T(プロフ) - もち米さん» 閲覧ありがとうございます!面白い…とても感激です!この作品の更新ですが、現在連載中の作品が一段落つきましたら、更新させていただきます!(銀魂の小説です)暇つぶしにでも、読んでやってください。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/wanwan02166/ (2016年5月11日 21時) (レス) id: 9e2cdc3023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レアン | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/Rean_2015July1
作成日時:2015年8月31日 21時