No.3 ページ6
貴方side
安室さんが送ってくれると言ってくれて、車に乗ったのはいいが、お互い無言だ。
すると、いきなり安室さんが口を開いた。
「舞さんって、組織にいる際、口調が変わってましたよね」
「そうですね。確かに、少し変えているのですが、いつもはこんな感じですよ。」
安室さんの問いに返し、私も話し始める。
「それにしても、安室さんって此の組織に入ってたんですね。」
「えぇ、まぁ…。あ、ここを右ですよね?」
「はい!あ、ここです!送ってくださり有難う御座いました。」
「いえ、大丈夫ですよ。ではまた後日。」
そして、私は帰ろうとドアを開け、出ようとした。
「舞さん忘れも……!?」
「え…!?」
安室さんが私が忘れ物をしたことに気づいて、声をかけてくれ、私は後を向くと、安室さんの顔が目の前にあった。
あと少し近づくと、口がくっつきそうだ…。
しばらく放心状態だったが、ハッとなり、すぐに退く。
「ご……ごめんなさい!」
「いえ、こちらこそ……」
こんな事に慣れていない私は勿論顔が自分でも分かるくらい顔が紅潮しており、自分の体温が急激に上がるのが分かった。
安室さんの反応が気になり、チラッと顔を見てみると…
(え、顔が紅くなってる…!?)
安室さんはカッコイイからこういう事慣れていそうなのに…。
ジッと安室さんの顔を見ていると、安室さんと目が合った。
お互いに気まづいからか、サッと顔を背けた。
ただでさえ、この雰囲気はきまづいのに、この出来事で、其れが増し、無言状態が続いた。
(でも、流石にこのままはキツい…何か話しかけないと…)
そう考えようとしたが、何を思ったのかこんな事を言ってしまった。
「あの、もし良かったら、私の家でお茶を飲んで行ってください!」
(や、やらかしたア゙ア゙ア゙ア゙ア゙)
急いで訂正しなくては、と思い再び口を開こうとしたが、
「舞さんさえよければ、その…僕はまだお話したいです…。」
少し照れながら、安室さんが予想外の発言をした。
ポカン…となったが、急いで返事をしなくては…。
「はい、勿論!潜入のことについても話したいので!」
「では、お言葉に甘えさせていただきますね。」
安室さんは微笑みながら言ってくれた。
仮面を被った偽りの笑顔なのは分かっているが、
(か、カッコイイ…!)
こうして、家に上がってもらい、お茶を飲みながら私と安室さんで潜入についての話をした。
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月長石(プロフ) - 銀狼(オツキミ)さん» ありがとうございます!素晴らしいなんて……私には勿体無いお言葉です!これからもものすごく遅い更新になると思いますが、よろしくお願いします! (2017年5月13日 22時) (レス) id: 5aab864791 (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 桜桃さん» 本来なら私から説明するべきなのに、申し訳ありませんでした。設定の方にも説明をいれておきます。ご迷惑をお掛けしてすいませんでした。 (2017年5月13日 22時) (レス) id: 5aab864791 (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - ななしさん» 説明不足ですいませんでした。私も森さんの作品に同じ題名のものがあるとは知らず……。申し訳ありませんでした。そして、ご指摘ありがとうございます! (2017年5月13日 22時) (レス) id: 5aab864791 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - ななしさん» いえいえ、なんか私も言い方が悪くてすみませんでした... (2017年4月20日 15時) (レス) id: c36e1fb932 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 桜桃さん» 川端さんも舞姫って言う作品出してますね...(汗)教科書で見かけなかった舞姫しか出てこなくて...なんかすみません(´・ω・`) (2017年4月20日 2時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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