【文スト×名探偵コナン】探偵社員の私と公安警察の彼。【安室透/降谷零】

No.17 ページ20

「さてと、そろそろ公安が東都水族館に到着する頃…か。」

東都水族館に向かっている車の中でぽつりとそう呟く。

おそらく、公安はキュラソーと共に観覧車に搭乗するだろう。
そして今、黒の組織の奴らは、軍用ヘリに乗り、キュラソーを奪還する手筈をとっている。

東都水族館に到着し、駐車場に車を停める。

観覧車があるエリアへ向かうと、行列が出来ていた。
その列から離れた所に、【立ち入り禁止】と書かれた作業員用の扉がある。そこから観覧車内部に入れるはずだ。

「待って！乗っちゃダメだ！！」

少し離れたところから、聞いた事のある声が聞こえた。

(おそらく、あの声は、江戸川コナン君…いいえ、工藤新一君だね…)

「私の事を見つける前に、中に入らないと」

私は、扉の中に入った。









(降谷side)

俺は、作業員用の扉を開け観覧車の内部に入り、巨大な真円を描くレールの上に乗った。


「これで、先回りできたはずだが…」

立ち上がろうとすると、突風が吹いて、変装するために着た作業服の帽子が飛ばされた。

帽子の先に、ノースホイールのレールの上に立つ赤井が見えた。
飛んでくる帽子に気づき、俺の方を向く。


「やはり来たか…」


赤井を睨みつけ、俺は上着を脱ぎ捨て、立ち上がった。

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