No.16(SIDE無し) ページ19
・
「!!」
外された手錠を床に投げつけたジンは立ち上がり、膝をついている水無に銃口を向けた。
「悪いな、キール。ネズミの死骸を見せられなくて。たが、寂しがる事はない。直にバーボンもお前の元へ送ってやる。」
間近で銃口を突きつけられた水無はジンを睨みつけた。
「あばよ、キール……」
ジンが引き金にかけた人差し指に力を込めたその時、
「ジン!待って!!」
扉の近くでスマホに耳を当てたベルモットが叫んだ。
「撃ってはダメ!RUMからの命令よ。」
ジンにそう告げると、ベルモットは二言三言会話し、「―――はい、了解しました。」と電話を切った。
「キュラソーからメールが届いたそうよ。二人は関係なかったと……」
「記憶が戻ったの?」
予想外の出来事に驚く(人1)。すると、ジンに銃口を向けられていた水無は薄笑いを浮かべた。
「どうやらこれで私達の疑いは晴れたようね。さっさとこの手錠を外してもらおうかしら。」
ジンは水無を睨みつけた。苛立ちで銃口が震える。
「ダメよ。」
ベルモットは少し冷めた様な声で言った。
「RUMの命令には続きがある。届いたメールが本当にキュラソーが送ったものか確かめる必要がある。」
「つまり、その確認が取れるまで、キールを縛り上げておかないとダメってことね。」
(人1)は未だに縛られている水無を見ながら言った。
その水無は悔しそうな表情を浮かばせる。
「どうする?ジン。警察病院からの奪還となると、かなり厄介になりそうだけど。」
(人1)がジンに問うと、ジンはニヤリと笑い、スマホを取り出して電話をかけた。
「案ずることはねぇ。俺の読みが正しければ、そろそろ動きがある筈だ。」
ジンはニヤリと笑うと、スマホを取りだし、電話をかけた。
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月長石(プロフ) - 銀狼(オツキミ)さん» ありがとうございます!素晴らしいなんて……私には勿体無いお言葉です!これからもものすごく遅い更新になると思いますが、よろしくお願いします! (2017年5月13日 22時) (レス) id: 5aab864791 (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 桜桃さん» 本来なら私から説明するべきなのに、申し訳ありませんでした。設定の方にも説明をいれておきます。ご迷惑をお掛けしてすいませんでした。 (2017年5月13日 22時) (レス) id: 5aab864791 (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - ななしさん» 説明不足ですいませんでした。私も森さんの作品に同じ題名のものがあるとは知らず……。申し訳ありませんでした。そして、ご指摘ありがとうございます! (2017年5月13日 22時) (レス) id: 5aab864791 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - ななしさん» いえいえ、なんか私も言い方が悪くてすみませんでした... (2017年4月20日 15時) (レス) id: c36e1fb932 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 桜桃さん» 川端さんも舞姫って言う作品出してますね...(汗)教科書で見かけなかった舞姫しか出てこなくて...なんかすみません(´・ω・`) (2017年4月20日 2時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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