【20日目】 その2 ページ13
ビービー
何度も聴き慣れたサイレンが鳴る。
いや、今のサイレンは確実にこっちに対してかもしれない。
館内放送ではテロリストやら言ってるが実際はシステムの暴走だと思う。
ヤマギ「あわわわわわ……」
A「ね、ね…ヤマギさんはシノさんみたいに運転とかは…」
ヤマギ「無理」
A「…ですよね」
ネコヘリ「でもこれどうするんですか?このままだと館内から出ちゃいます…」
ヤマギ「おやっさんに連絡しなきゃ……って通信不可能!?」
A「え、待って、なにそれ」
ネコヘリ「あ、あの…もう館内貫通しました」
二人「………ええええええええええええええ!!!!?」
まさかの貫通。
暴走中の流星号は火星に飛び出した。そして何よりまずいのは誰も操作方法がわからないという大惨事である。
A「ひゃああああああああ!!!!?」
ヤマギ「このままじゃ…ぶつかる!!」
ネコヘリ「どうしましょう…私、システムに干渉してるんですが全く反応しませんよ?」
A「もう嫌だー!!」
ヤマギ「死にたくないよぉ…ひっぐ………」
絶対絶命のところでヤマギさんが泣き出してしまった。
そりゃそうだ、自分が整備をしていた物が勝手に動きだして自分たちに危害を加えるなんて。
その時、私は何故かコントローラーに手を出していた。
A「…これと、これを………よし、なんかわからないけど解除できた!」
ネコヘリ「来ましたね!マスターの絶対絶命の時にしかできない天性の勘!」
A「ふふふ、女の子は死に際が美しいのよ!」
ネコヘリ「意味わかんないです、とりあえず操作方法はこんな感じかと!」
A「さすがネコヘリさん、資料をまとめるのは上手いですね」
ヤマギ「ひっぐ……助けて………」
A「も、もう大丈夫ですよ……ほら、鉄華団の本拠地はもう目の前ですよ!」
このまま上手くいけば到着するだろう。でも現実というのは簡単に良いことは起こらない。
ヤマギ「ぅ…ありがとうぉ……っ」
ネコヘリ「ま、これならなんとかなりますね。
マスター…?」
A「…っ、どうしよう……笑いが止まらない……いや、こらえられない……っ」
ヤマギ「…え?」
ネコヘリ「ど、どうかしましたか…!?」
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白都彩音@ペルソナ使い(プロフ) - Momo★さん» コメントありがとうございます!面白いなんてもったいないお言葉です!これからも頑張ります! (2016年12月26日 10時) (レス) id: e25ffd389d (このIDを非表示/違反報告)
Momo★ - 私もヤマギ大好きです!もうこの小説がとても面白くて一気に見てしまいました!これからも更新頑張って下さい! (2016年12月26日 10時) (レス) id: c66e27bf92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白都彩音 | 作成日時:2016年12月24日 17時