第37話 おんぼろ人形 ページ39
鬼「教えてくれないか?お前と、影山について」
翌日、ニュースで影山の死を知ったイナズマジャパン
しばらくして気持ちの整理がついたのか、鬼道が問う
風「人一倍、感情が豊富なんだよな?それで壊れかけて、影山に救われた…?って分からない事が多いよな」
ツ「俺はサッパリだ!」
ヒ「……」
そんな中でヒロトは、泣きながら笑っていたAを思い出す
円「話してくれないか、A」
全員の真剣なまなざしの中に、春奈の不安気な視線が混じる
貴「…自分の考えが正しいかなんて、分からない」
静かに、Aは微笑んだまま話し出す
貴「相手の考えが間違えかなんて分からない。だから、どちらも正解で、どちらも違う。…悲しいのなら、考えなければいい。苦しいなら、捨ててしまえばいい……でも“私”は全てを捨てきれなかったから、笑う事を選んだ。コレは何にでも通用するから」
豪「感情を捨てた…という事か」
吹「それで残したのが、いつもの優しい笑顔…?」
いつもAが笑っている理由
それは実に簡単だった
____それ以外に、何もなかったから
『君は、あの頃の僕の笑顔に似てる……きみは、その笑顔の裏に何を隠してるの?』
『何も隠してないさ。ただ…“これしかない”だけ』
吹(そうか……だから、きみは…)
貴「感情が爆発しそうになって、僕が分からなくなって、頭が真っ白で…パンクしそうで……そんな時に、あの人…影山さんが僕を救ってくれたんだ。…“全部忘れればいい”って」
そしてAは、全てを忘れた
……笑顔を残して
貴「そうじゃなきゃ、壊れてしまうから。僕は既に、一本の糸で吊るされ踊る、今にも崩れ落ちそうなおんぼろ人形なんだよ」
そう言って、やはり笑ったままのAを見て
全員が思い思いの表情を浮かべる
春「そ、そんなの‥…逃げてるだけです!!!」
貴「逃げてる?」
春「吉窪さん、誰よりも感情を押し殺しているんじゃないですか…?人一倍感情が豊だとしても、嬉しい時は嬉しい。悲しい時は悲しい……感情のままに、動きたいと思ってると思います」
一瞬だけ、Aの表情が動いた気がした
春「だけど吉窪さんは全部押し殺して……だからその押し込められた感情が、苦しいんです。ただ素直になりたかったのに、なれなかっただけなんじゃないですか…?優しすぎたんです……吉窪さんは」
木「お、おい…っ」
ポロポロと涙を流す春奈
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クソ川(プロフ) - いえいえ!お互いに頑張りましょうね(^^)v (2017年11月8日 19時) (レス) id: e3d5620082 (このIDを非表示/違反報告)
マシマロ王子♪(プロフ) - クソ川さん» 面白いと言って頂けて嬉しいです・・・!!その言葉だけで頑張れますっ!!!コメントありがとうございます♪ (2017年11月8日 19時) (レス) id: 47c2b0a848 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - マシマロ王子♪さん» ありがとうございます!これからも応援してます!頑張って下さい(*^.^*) (2017年11月8日 8時) (レス) id: 8abf6821cb (このIDを非表示/違反報告)
クソ川(プロフ) - この話し面白い(*´ー`*) (2017年11月7日 21時) (レス) id: e3d5620082 (このIDを非表示/違反報告)
マシマロ王子♪(プロフ) - ノアさん» 無理に変えようとせず、自分らしい作品で頑張ります!!その方が書いてても楽しいし、その作品を面白かったと言ってもらえた時の喜びも大きいですしね♪これからも頑張ります!!! (2017年11月7日 20時) (レス) id: 47c2b0a848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マシマロ王子♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時:2017年11月4日 19時