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〜 夜 PM9:30 〜
ピアシテ「次の満月は二週間後ですか………。」
それまで何とかこのまま耐える事が
出来るでしょうか。
日を重ねる事にどんどん衝動が高まってきている感じもしますし……。
もしかしたらその前にバレてしまうかもしれない。
暴走して大蜘蛛の姿その物になって誰かを傷つけてしまうかもしれない。
嫌だ…………嫌だ!!
誰かを傷つけるのもまた一人になるのも。
せめて後2週間、14日間は必死に抑えないと……。
『ご主人様、不安？』
部屋の隅に赤い巨竜が現れる。
額には巨大な角が生えており、瞳は鮮やかなエメラルド色をしている。
ピアシテ「マーズ……。えぇ、そうよ。私は不安。このままだと不安に押し潰されてしまいそう。」
『そっか。………マーズ達は星竜だからそういうのはよく分からないけど、マーズ達はいつまでもご主人様の味方だから。だから……安心して？』
一度寂しそうにうめいたかと思うと、
ピアシテの体は火星竜マーズの巨翼に包まれていた。
ピアシテ「ありがとう、マーズ。私を元気づけてくれて。私ももう少しだけ頑張ってみるから。」
大きな顎の下の方を撫でてやると、
自分から顔を近づけてきた。
そして、大きな体に抱きしめられた。
暫くマーズに抱かれていると、
自分を押し潰そうとしていた不安は
消え去っていた。
ピアシテ「(最低でも14日間…………抑えてみせるんだから！)」
そう覚悟を決めると、布団に入った。
だが夢の中では逆の事が起こっている。
昔の事が夢となって、ピアシテに襲いかかってくるのだ。
『せっかく子を授かったからどんな子が産まれてくるかと思えば！』
『ライツ家に産まれる女性は代々アラクネの姿を持っていると聞いたが、ここまで醜い子が産まれるとは！』
『こんな醜い子、家に置いておけない、山奥にでも捨ててしまいましょう。』
行かないで……
行かないで！
私を置いて行かないで！
お父さん………
お母さん………
眠っている筈のピアシテの閉じられた瞳には涙が一滴煌めいていた。
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赤紫信号機(プロフ) - 編集画面の下に、「続編へのリンク」があるので、そこに続編のリンク（左上のhttp://・・・ってやつです）を貼り付ければ続編に飛ぶことができます。分からなかったらヘルプを参考にしてください。 (2015年6月23日 21時) (
レス) id: 2f862375cd (このIDを非表示/違反報告)
アステリーゼ - おお！遂に続編へと進むのかー！ 41話のピーチのキャラ崩壊で笑ったw 続編も楽しみにしてるぜ！ (2014年8月1日 19時) (レス) id: a29989a55f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千葉ちゃん(元杏) | 作成日時：2014年6月3日 22時
