窮鼠、猫を噛んだ。 (ページ3)

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高校に入り早1ヶ月
順調に友達もできていつメンにだって恵まれた。

趣味は音楽を聴くこと。

私の親戚には[Alexandros]ってバンドのボーカルがいる。

____川上洋平。

後に日本の音楽シーンを大きく揺るがす男だ。

私は彼の誘いを受けて、夏フェス始めの、

JAPAN JAM BEACH

というフェスに行くことにした。

もともと音楽好きとは言えどあまり邦ロックには興味が無く、洋楽ばっか聴いていて、周りとあまり話しが合わないので、勉強も兼ねたいい機会だ、と思い参加した。

洋平も3日目に出演するようで、私は親戚としてバックステージにも行けるパスをもらったが、あまり知っている人もおらず、観客側をうろちょろしていた。

バックステージには、プレハブの楽屋が用意されていて、1枚ずつ、バンドやアイドルの名前が貼ってあった。中にはきゃりーぱみゅぱみゅや、でんぱ組、そして洋平の[Alexandros]の名前もあった。

特に見たいアーティストもいないので、私は1番中央のステージでFrist Actのでんぱ組を見ることにした。

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(激しかった…)

荒れ狂う観客たち、"ヲタ芸"と呼ばれるであろうものはすさまじかった。

(次の中央のステージは、、？)

と、洋平に渡されたパスからタイムテーブルを取り出す。

(キュウソ…ネコカミ…？)

あまり知らないアーティストだが、見るアーティストもいないので、そのまま残り続けることにした。

【数分後】

人がだんだんと増えてきて、クマ？ネズミ？のような白いマスコットのTシャツを着ている人が多かった。

と、突如BGMが切れ、大音量で、ホットリミットが鳴り出すと、周りは凄まじい熱気に包まれた。

それは、さっきのでんぱ組とはわけが違う程に、そしていままで味わったことのない程に、熱く、異様だった。