一緒 ページ45
定時のベルが鳴って帰る支度をしてるとちょうど外回りから雅紀が帰って来た。
雅紀：「A今帰る？」
A：「うん。」
雅紀：「ちょーど良かった。一緒に帰ろ。」
A：「………。」
雅紀：「ん？」
A：「また噂されるし…別々の方が良くない？」
すると雅紀はキョトン、として。
雅紀：「…同じ家帰るのになんでわざわざズラすのさ。」
A：「だって…」
雅紀：「A気にし過ぎ。やましい事はなんも無いんだし、いいじゃん別に。」
A：「それは…そうなんだけど…」
雅紀：「まわりの変な噂気にしてAと距離置く方が俺はヤダよ。」
A：「………。」
雅紀って。
誤解しちゃうような事平気で言うよなぁ…
雅紀：「なに？」
ちょっと怒り気味。そこが可愛いんだけど。
A：「分かったよ…帰ろ。」
観念して立ち上がる。
雅紀：「Tearaどう？順調に進んでる？」
A：「ああ…今度出すプレゼン、ちょっと雅紀に見てもらいたいかも。」
雅紀：「オッケーイ。いつでも♫」
A：「今晩持ち帰って仕上げるから。」
雅紀：「ああ、なんなら今夜見ようか？明日は俺ずっと外回りでいないから。」
A：「本当？」
雅紀：「お安い御用〜」
2人並んで会社のビルを出ると空は夕暮れで今にも夕立ちが来そうな気配。
雅紀：「雨降りそう、A傘持ってる？」
A：「折りたたみなら。」
雅紀：「ラッキー♫家と会社が一緒ってのもなにかと便利だなぁ。」
A：「なんか…」
雅紀：「ん？」
A：「ずーーっと雅紀と一緒にいる感じ。」
そう言うと雅紀はふふっ、と笑って「俺も。」って言った。
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作者名：ゆい x他1人 | 作成日時：2018年5月18日 0時
