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特別 ページ2
同じ大学だった私達が別々の会社に入社して１年。
大手IT企業に勤めてるカズは毎日が楽しそうだった。
元々器用で人たらしだったカズは会社にもすぐに溶け込んでるように見えて羨ましかった。
私は初めての社会人生活にヘトヘトだったから………
でも。
その楽しそうだった社会人生活に元カノが絡んでたなんて。
.
.
.
和也：「あ、ふて腐れてる。」
私の顔を見てカズがからかうように言った。
A：「………だって。」
カズは頬杖を付くと、
和也：「やましい気持ちがあるなら言わないよ？」
そう言ってクスッと笑う。
A：「………ズルい。そんな事言われたら何も言い返せないじゃん。」
カウンター2人並んでたけど思わず目を逸らした。
すると「こぉら。」って私の頭を掴んでぐん！と自分の方に向かせる。
和也：「信じてくれる？どっち？」
A：「………。」
茶色の瞳にじっと見つめられた。私がその瞳に弱い事、知ってるくせに。
和也：「…俺さ？男と女の友情って成立すると思うんだよね。」
A：「…元カノ？」
和也：「ん。たとえ元カノでも、そーゆう事もあると思う。」
A：「………。」
和也：「でも、友情は永遠に友情。発展することなんて絶対にない。」
A：「うん…」
カズは言いながら私の唇にチュッと軽くキスをして、
和也：「特別はAだけ。」
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作者名：ゆい x他1人 | 作成日時：2018年5月18日 0時
