百二十四話_白虎の餌 ページ10
太宰は数秒悩み、ある結論を出した。
太「敦くん、この後暇?」
敦「…え?!」
その時敦の背中に冷や汗が。
猛烈に嫌な予感がする時、大抵の人間は冷や汗を感じる。
之は良くない。
太「君が人喰い虎に狙われてるなら好都合だ」
太宰は何やら紙に何かを書いている。
Aはその紙の内容を覗き込むと、一気にこの人喰い虎事件の謎が解けた。
「………ぼくわかっちゃった」
小声で云ったAの声は太宰にだけ届いたようで、褒められるように頭を撫でられた。
太「虎探しを手伝ってくれたまえ」
敦「い・やですよ!!」
太「国木田君は社に戻ってこのメモを社長に」
国「おい、2人だけで行くつもりか?先ずは情報の裏をとって」
太「いいから」
太宰は静かに国木田を説得し、メモを渡した。
太「Aも国木田君について行きたまえ」
「え、なんで?」
Aは太宰について行く気満々だった。
太「何でって、もう眠たいだろう?其れに、今から起こる出来事は少々危険だからね」
「……はぁい」
太「そんなに拗ねない」
Aは渋々返事をして国木田の服に掴まった。
敦「僕は嫌ですからね!!」
「敦くん、大丈夫だよ?」
敦「大丈夫じゃないから嫌なんです!!つまり、餌って事じゃないですか?!誰がそんな…!!」
太「でも、報酬でるよ?」
報酬つまり金。
敦はそれに釣られた。
何故か?___現在無一文だからである。
敦「い、いやいや。そんなものじゃ釣られませんからね!!………………ち、因みに参考までに聞きますがその、報酬というのは……???」
太「これくらい」
敦は矢張りお金の好奇心に負け、太宰が計算した電卓を覗き込む。
敦「ヒョッッ…!!」
敦は奇妙な声を上げ、固まった。
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スワ(プロフ) - ミスターさん» いえいえ全然大丈夫ですよ!フョードル好きなので書くのが楽しみです! (2022年2月9日 11時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - でも楽しみにして待ってますね。 (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - ありがとうございます!無理言ってすいません!文ストキャラが大好きでついすいませんでした! (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
スワ(プロフ) - ミスターさん» フョードルが出てくるのはだいぶ先かと思われます💦出る際にはきちんと話の流れを考えたいと思っております! (2022年2月6日 17時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - フョードルさんはいつ出てくるんですか!夢主くんを可愛がる所見てみたいです!よろしくお願いします! (2022年2月6日 10時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スワ | 作成日時:2021年11月19日 18時