第14話「鬼の左目」 ページ17
Aは風呂場の使い方を教えるため一緒に風呂場までやってきたはいいが元親の顔色が悪くどうかしたのかが気になっていたが何故か聞けないでいた。
『此処に脱いだ服を入れてからこの布をつけて入ってきてください。私は先に入っているので』
「あ、あぁ分かった…ってはぁぁあああ!?なんでお前も入るんだよ!一応お前も女だろーが!!」
A自身は脱いで入るわけではなく服を着ながらもシャワーやシャンプーなどの使い方を説明しようと思っていたのだが元親にはそれが伝わらなかったようで驚き赤面しながらも怒鳴り付けた。一応女って一応いらないんですけど…と思い軽くショックを受けながらもAは脱ぐわけではないということを説明したらあぁそ、そうだよなと吃りながらも一応納得した様子だった。
Aが風呂場で元親のことを待っているとガチャ、と音がしてやっときたかと振り返ると服はすべて脱いでいてタオルを巻いてあるが左目の眼帯は着けたままだった。Aがすみませんが眼帯は外していただけませんか?濡れてしまいますので、と言えば元親は苦虫を噛み潰したような顔した。
「この眼帯だけは着けたままじゃいけねーか?」
『えーと、濡れてしまえば湯浴みから出たとき使えなくなりますし…』
Aは困った顔をしながらもそう言うと元親はやっぱりそうだよなぁとうつむきながら言った。すぐに元親は顔を上げあ、あのよぉ…と言葉を発した。
『は、はいどうしましたか?』
深刻そうな顔をしながら声をかけてきたのでどう対応すればいいか分からないまま返事をしないわけにもいかないので答えた。
「これから見るものですっげー嫌なもので不快に感じたら言えその時は眼帯着けたままでいるからよ…」
元親は悲しそうな顔をしながらもそう言い、Aが返答する前に眼帯を外した。そうすれば左目からは赤色の瞳が此方を不安そうに見ていた。
「ははっ、怖いだろ?この目のせいで鬼だとか言われるようになっちまった…」
『……長宗我部さんのいた所では怖いと思われていたかもしれませんが私はそうは思いませんよ?』
元親は双方の目をこれでもかと大きく開け信じられないという顔でAの方を見た。
『今の時代はカラーコンタクトというものがあり目の色を変えたいという人がいて目に色を入れるものがあるんです、もしそれが無かったとしても私は長宗我部さんを怖がったりしませんよ』
元親は少し泣きそうな顔をしながらもAに微笑みを向けありがとうと言った。
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りんね(プロフ) - 千鶴さん» コメありがとうございます!!小説書いているんですか!?私もそちらの方に訪問させていただきます(^^)更新頑張ります!! (2014年10月5日 11時) (
レス) id: 9703cf26bf (このIDを非表示/違反報告)
千鶴(プロフ) - 面白いです!!私も同系統の小説書いてるのでちょくちょく参考にさせていただきます!更新頑張ってください♪ (2014年10月5日 11時) (携帯から) (レス) id: 7b6342c28e (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 夏目さん» お気に入り登録していただきありがとうございます!!これからもそこそこの頻度で更新していくつもりなので読んでいただけたら幸いです(^^) (2014年10月4日 19時) (レス) id: 9703cf26bf (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - とても面白いです、お気に入り登録させていただきました、更新頑張って下さい(^o^) (2014年10月4日 16時) (レス) id: 0237bf75f9 (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - ありがとーww (2014年9月27日 21時) (レス) id: 9703cf26bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんね | 作成日時：2012年12月19日 23時
