花びら163枚目 ページ13
気付くのが早いけれど、でも喜んでくれてる姿が見れて良かった。
世話『お嬢』
『ん、何じゃ』
中に入って来たお世話係の人がスっと地図を差し出してきた。
見てみると何ヶ所かに赤い丸が付いていた。
世話『相手のアジトだと思われる箇所に丸付けておきました』
『ん、ありがと…こんなに散らばっとるんか』
世話『多分、本当のアジトを隠す為だと思われます』
『…じゃろうな、まぁ怪しい箇所は潰す方がええしの』
苦虫を噛み潰したように自分の顔が険しくなるのが分かる。
…さっきまでは、皆を見て口角が上がったのに。
もう上がらない。
『…はぁ…めんどいの…』
目元を覆い隠して、目を閉じればバンタンの皆が出てくる。
ただあの笑顔を遠くからでも守れるように私がこの頂点に居て、彼等を傷付ける奴等は許さないようにしなきゃ。
立ち上がって服装を正す。
『さっさと終わらすぞ』
世話『はい』
その夜から怪しいアジトを潰す日々が続いた。
歯向かう奴等だから、再起不能になる位に血を見せていく。
アジトを潰せなかったら、数日に渡って少しずつ潰していく。
ただ、狙ってる相手以外にも私達の組を恨んでる奴等の相手をしたり、何処かで組同士のドンパチとかが起こったら止めにもいかないといけないし、いつの間にか秋夕の時期になっていた。
そんなとある日。
相手の本拠地が分かったと同時に、シヒョクさんから秋夕のアユクデに誘われた。
こんな、血を被り過ぎて汚れた私を見せれる訳が無い。
だから、彼らの前に現れる時はお風呂に入って隅々まで綺麗に洗う。
世話『お嬢、いつ本拠地乗り込むんです？』
『…明後日じゃな、明日はただのパク･Aとして行く』
世話『承知致しました…明日は羽を伸ばして下さいね』
そう言って微笑んだお世話係の人に微笑み返す。
その日はもう寝て、次の日に備えた。
次の日は起きて、ご飯食べた後お世話係の人にアユクデの会場まで連れて行って貰う。
すると、沢山のグループのペン達が居た。
AR1「ここにトゥミョンオンニが居たらなぁ…」
沢山のARMY達に紛れ込もうと近付いた瞬間、その言葉が聞こえてきた。
AR2「分かる！去年のオンニ格好良かったなぁ…」
AR3「グクに渡す時のグクッ！って呼ぶ声、格好良かったよね…グクミョンが好きになったわ…」
そう言ってくれる人が居て、私の胸が高鳴って口元が緩む。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 348人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
秋桜(プロフ) - あんこさん» 一気に拝見して頂き、ありがとうございます！スランプで何も思いつかないなりに更新頑張りますので、引き続き応援して頂けると嬉しいです！ (11月10日 11時) (
レス) id: 64510454d7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 面白すぎて一気に拝見してしまいました(笑)めちゃくちゃ好きな話なので更新楽しみにしてます♪ (10月29日 1時) (レス) id: 055ca00aac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：秋桜 | 作成日時：2022年11月13日 23時
