検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:56,080 hit

○青葉城の完璧少年 ページ9

1



 もうすぐやって来る中間テスト対策として、明日から部活が禁止になる。


 青葉城西は名門校ということもあり、出題される問題はなかなか難しい。


 テストで悪い点を取ったら部活をやめなければならないという家庭もあるため、出来る人だけ参加の勉強会をすることになったのだ。


「って事で、参加できる人は課題とか持って俺の家集合ねー! 知らない人は帰ったら正門前でー!」


 それじゃあお疲れー!と言いながら、及川は部室のドアを閉める。


 三年は、及川も花巻も松川も、レギュラー陣はほどほどに頭は良い方だ。岩泉を除いて。


「岩ちゃんテスト大丈夫ー? 及川さんが教えてあげようか?」
「うるせえ! お前もそんなに頭いいって訳じゃねえだろうが!!!」
「脳筋な岩ちゃんよりかは良いですー……うっわ!? 危ないじゃん!」
「すまん。手が滑った」


 岩泉の攻撃を避けながら笑うと、冷ややかな視線を送られた。


 まあそんなこんなで家に着き、岩泉に「勝手に入っていいからねー」と言ってから自室で着替え、校門で待ってるであろう一年達を迎えに行った。


「国見ーキャラメル頂戴」
「はぁ? 嫌だけど」
「オレにくれたっていいじゃんか」
「お前ら喧嘩すんなよ!」


 後ろでギャーギャー騒いでる後輩たちをちらっと見ながら、男子高校生らしいところは可愛いのにな。と少し微笑む。


「まーまー! 喧嘩しなーい!!」
「……さーせん」


 渋々といった感じで謝って来る後輩三人。


 ちなみに他の一年は来れなかったようだ。少し緊張とかしているのだろうか。


「ここだよー! ちなみにそこの家が岩ちゃん家ね!」
「誰も訊いてませんけど」
「バリバリ個人情報じゃないですか……」
「金田一助けて後輩が可愛くない」


 少し苦しそうに及川がそう言うと、えぇ!!?と慌てふためく金田一。


 金田一は髪おろすとカッコよくなると思うんだけどな。と思いながらも、自分の家に入る。


「よう及川。遅かったな」
「マッキーもう来てたんだ!? てか全然遅くないと思うけどな!!」


 花巻と及川がそう会話を交わしている間に、A達は少し緊張しながらも靴を脱ぎ家に上がった。


「及川ー!!! おせえぞ!! 早く来い!!!」


 二階から岩泉の声が聞こえ、誰の家だよ。と思い、苦笑いを浮かべながらも、後輩たちに声をかけ、荒らされていそうな自室へと向かうのだった。


 

〇→←○



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (169 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
413人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー!! , 青葉城西 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

抹衣(プロフ) - はましおんさん» コメントありがとうございます!スペースはスマホでは出来なくて……わざわざpcでやっております(笑)小説風になるべくしたくて……。応援ありがとうございます!更新ペースが凄く遅いですが、気長に待ってくれると幸いです(笑) (2019年7月14日 10時) (レス) id: 4a9e0cfb60 (このIDを非表示/違反報告)
はましおん(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです。改行の後の全角スペースもちゃんとやっていてすごいなと思いました。応援してます! (2019年7月14日 7時) (レス) id: 02bd72d94d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:抹衣 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年6月3日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。