髪の毛フェチ ページ3
そらるさんと別れてまふくん(と呼ぶことにした)と一緒に教室に帰った。
まふくんが「帰ったらみんなが一斉にごめんねって飛びついてくるかも知れないよ?」とか変なこと言ってくるから正直ビビッていたけど、実際そんなことはなくむしろ気を使われて誰も寄り付かなかった。
それはそれで寂しい気もするが…。
まふくんは俺の飼育係として一緒に帰ることになった。
あなたが飼われる側なのでは…?
帰りにコンビニに立ち寄って2人でパンを食べながら帰った。
まふくんパン3つも食べてまだ足りないってとんでもなく大きい胃袋だな。
『まふくん、俺髪染めようと思ってるんだけど、何色が似合うと思う?』
一人称が俺なのにびっくりしたのか、目を丸くしてこっちを見つめられた。
まふまふ「う、うーん、何色だろー…。」
え、そんな以外だった?w
まふまふ「今の髪色も似合ってるよ?」
まふくんは俺の髪の毛に目を向ける。
『やっぱ最初の印象って強いよなあ…。』
髪質とかも関係してくるのかな…とか思ってたら頭の方に手が伸びてきた。
まふくんが俺をなでるように髪の毛を触ってきた。
『え、なになに、恥ずかしい…。』
とか言ってみたけどまふくんは手を止めなかった。
ゆっくりと顔を上げると、ふにゃっと笑みをこぼすまふくんがいた。
…
この状況が理解できずに、ずっと目をそらしていた。
まふまふ「…!?」
突然はっとしたように我に返るまふくん。
真っ赤になったまふくんにつられて、俺まで顔が熱くなってしまった。
絶対顔赤い…。
まふまふ「ご、ごめん…。」
『あ、いや、別に嫌じゃなかった…。』
まふくんが安心したかのように「そっか…!」と微笑んだ。
そのあとの家まで帰る時間は2人ともぎこちなく、長いような短いような気がした。
___
家に帰ってチャットの通知に気づいた。
まふくんからだった。
「今日は本当にごめんね…m(_ _)m」とかわいいスタンプ付で送信されたものだった。
「全然大丈夫だよ。熱はもう治まった?」と返信しておいた。
すぐに既読が付いて、「うん、なんとか!心配してくれてありがとう〜!」と1分も経たないうちに返事が来た。
はや。
これ以上会話を続けられる自信がなかったので、「そっか。じゃあ、また明日。」と送ってスマートフォンをロックした。
このことを14歳になる腐女子の妹に話したら、「なになに、その人髪の毛フェチ?萌えるー!!」とか俺には到底理解できない言葉を並べていた。
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わづ - かしわもち「ひよこ」さん» 初コメ!ありがたい・・・! お友達よろしくおねがいします〜! 春ツは諦めて夏公演に期待します・・・!w (2019年2月18日 0時) (レス) id: 1ff23c78a3 (このIDを非表示/違反報告)
わづ - クラインさん» 今年はいけそうにないですね〜w 次の機会をまつしかなさそうですw (2019年2月18日 0時) (レス) id: 1ff23c78a3 (このIDを非表示/違反報告)
わづ - クラインさん» コメントありがとうございます! (2019年2月18日 0時) (レス) id: 1ff23c78a3 (このIDを非表示/違反報告)
かしわもち「ひよこ」(プロフ) - 初コメです!ぜひ、お友達になって下さい!←唐突 うしさせの春ツのための説得頑張って下さい! (2019年1月25日 16時) (レス) id: 22d020e1dd (このIDを非表示/違反報告)
クライン(プロフ) - 親の説得 壁|ョ・ω・`o)ガンバッテッ♪ (2019年1月17日 16時) (レス) id: 9483cf603a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わづ | 作成日時:2018年4月21日 18時