【WT】なんかトリップしたんだけど勘違いが激しい【トリップ】 (ページ29)

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青春とはページ29

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「A、味噌汁作ってくれ」

『はーい。じゃあこの大根とじゃがいもと…あと冷蔵庫のワカメ使いますね』

「ああ」

レイジさんがハンバーグのたねを作っている間、私は彼から支持された味噌汁を作るべく鍋に水を入れて火にかける。
そして付け合せに使っていたじゃがいも、たまたま半分残っていた大根の皮を包丁で剥いていき、芽は残さず取った。

桐絵と烏丸くんは黙々と学校の課題を進めており、支部長はテレビを見ている。
テレビの音が気にならないのか心配になったけど、それだけで集中力が削られる2人じゃないしな。

そんなことを考えながらじゃがいもを1つ剥き終え、2個目に手を伸ばした時、たねで楕円形を作っていたレイジさんが口を開いた。

「……最近、学校はどうだ」

『んー、そうですね…普通に楽しいですよ。』

ボーダー隊員以外にも休日に遊びに行ける様な友達はいるし、先生も私がボーダーだと言うことを抜いても良くしてくれている。
相変わらず勉強はそんなに好きじゃないけど、それ以上に毎日が充実していた。

『今更になって高校生って感じの青春してる気がします。あ、でも、恋愛してないから青春ではないか……』

ぽつりと付け加えた言葉に、レイジさんの肩が上がる。

『…どうしたんですか？
なんか、変なこと言いました？』

「何でもない。気にしないでくれ」

『？はい』

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