恐怖 ページ19
中也said
少し遠くからがしゃんと何かが落ちる音がした
Aを種田長官のいる部屋に送くって直ぐ
俺は急いで戻り、扉をノックせずに部屋に入る
するとAが立ちあがって此方に背中を向けている
種田長官は涼しい顔で此方を見て
「おお、丁度ええわ。少しAの異能が暴走してしまったみたいでなあ」
種田長官の左側に置いてある花瓶が棚から落ちて粉々に割れていた
水が溢れ花も花瓶から出ている
「すぐに片付けます」
そう言って花瓶の元に行き、欠片に触れて全てを異能で拾い上げて振り返る
振り返って初めてAを見た
震えている
その表情は何かに怯えている
俺はかけらを全て棚に置いて駆け寄る
「大丈夫か!?貴方……いや、手前Aになにをした」
そう言って睨めば愉快そうに扇子で口元を隠し
「事実を言っただけや。でも今ので判ったやろ?感情一つで人を殺しかねんぞ」
そう言って長官は立ち上がり扉を開ける
「ほな、また来ますわ。そん時は書類に名前を書いてくださいよ」
そう言って出て行った
「……おい、なにがあった」
そう肩に手を触れて言うとAは譫言の様に何度も
「あの人が……また」
と言う
余程怖いのか俺を見ずにずっと下を向く
あの人……Aが言うあの人
覚えがある様な無いようなあの人という言葉
だがそれが確実にAを恐怖に陥れて異能を暴走させた
それだけが俺にわかる事だった
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ミレー - リュカさん» ありがとうございます(*^□^*) お返事楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!新作が出来次第またお知らせしますね〜 (2019年12月9日 16時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 無事完結おめでとうございます(*^□^*) 物凄く悲しいですが最後まで読めて良かったですv(・∀・*) 新作楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» そうですね。続きお楽しみに〜 (2019年12月8日 22時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 良かった夢主ちゃん無事でした(´;ω;`) どうなるかと思いましたが、安心しました(。-∀-) (2019年12月8日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年11月8日 19時