虚無の供物 ページ20
「A、深呼吸して落ち着け」
そう言えば言われた通りAは深呼吸をする
涙が頬を伝っている
「落ち着いたか?」
「……はい」
そう言って目元を指で拭う
「取り乱してしまいました」
「何があったんだ」
そう聞くとAは少し黙る
「……あの人が……私を創ったあの人が、アンヌさんを利用してるそうです」
そう言われて俺は耳を疑う
「あの男か?でも彼奴は……」
死んだはずだ
首領がそう下した
真逆その前に救った奴でもいるのか?
「あの人は、手段を見つけたそうです。アンヌさんの私への執着心を利用して殺させてるそうです。いえ、口封じ、ですね」
そう言ってAは俺を見る
「黒い影は、アンヌさんです。姿などを消せる異能ですから……合点が着きます」
「それは理解できたが……執着心ってなんだ?俺はあれ以来一度もアンヌを見てねェぞ」
そう言えばAは少し目を逸らしてから
「……影からずっと」
そう言う
俺は少しだけ悪寒が走った様な気がした
あの二人は親子揃って怖いな
「でも、良い人です。アンヌさんがそんな事するはずが無い!」
そう言って拳を握り締めた瞬間、右側の花瓶が割れた
「落ち着け。判ってる……大丈夫だ。気が昂ってるぞ」
「すみません……」
そう言ってAは花瓶の欠片を拾い上げる
手を切らないか心配しつつ、俺は首領に言うべきか、考えていた
171人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミレー - リュカさん» ありがとうございます(*^□^*) お返事楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!新作が出来次第またお知らせしますね〜 (2019年12月9日 16時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 無事完結おめでとうございます(*^□^*) 物凄く悲しいですが最後まで読めて良かったですv(・∀・*) 新作楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» そうですね。続きお楽しみに〜 (2019年12月8日 22時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 良かった夢主ちゃん無事でした(´;ω;`) どうなるかと思いましたが、安心しました(。-∀-) (2019年12月8日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リュカ | 作成日時:2019年11月8日 19時