【文スト】その少女、実は______

覚え ページ11

「……何かが引っかかります」

急にAがそう言って死亡者達の写真を見る

「この引っかかりは何なのでしょう……何か……」

そう呟きながら思い出そうとしている

「一度、休憩としよう」

そう言って太宰が何処からか金平糖を取り出す

するとAの目は太宰と会った時以上に輝く

「はい、後でまた買いに行こう」

「あ、ありがとうございます！」

そう言って嬉しそうに金平糖の入った袋を受け取る

それと同時に、Aが目を見開く

「そうだ、四年前の人たち」

そう言った途端、太宰の表情が一瞬で険しくなった

「……もしかして、あの時かい？」

「ええ、そうだ。織田作様と太宰様、坂口様と共にいた時の人達です！」

四年前、太宰が入ってくる前

太宰がポートマフィアの時の話と言うことか？

「如何言う事だ」

俺がそう言うとAは書類を俺に見せつける

「四年前、私達を襲った人達です。大体の人は殺しましたが残ってた人がいました。でも……何故でしょうか」

そう呟いてAは書類を見る

「それなら、私、太宰様、坂口様しか恨める様な恨みは持ってませんよね」

そう言ってAは太宰を見る

「……安吾の所に行こうか」

そう言って太宰とAは勝手に外に行く

「……真坂！坂口さんな訳が_______」

敦がそう言うとAは、光のない目で此方を振り返る

「貴方は甘いですね」

その一言が何処か重く、悲しげであった

「羨ましい」

そう言ってからAは少し前にいる太宰の元へ行った

「……行くぞ、敦」

そう言うと敦は下を向きながら頷いた

犯人？→←再会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す