再会 ページ10
「太宰様!」
今までに見たことのないようなキラキラとした目でAは太宰に飛びついた
「え、おっと……飛びつかれるのは予想外だなあ……久しぶり、Aちゃん」
そう言って太宰がAの前髪を上げる
「……側から見れば兄妹ですね」
「あ、ああ……太宰は、彼奴の事が……」
「いや、だから僕は言っただろ?妹としてか女の子としてみてるかは知らないって」
そう言われた気もしてきた……
「太宰様、芥川様がお会いしたがってましたよ」
「うーん、私はAちゃんにだけでいいかなあ」
「そう言えば中原様にも注意されました」
「それは……ふふ、内緒」
「だーざーい!イチャつかずにさっさと本題へ移れ」
そう言えば太宰は頬を膨らませる
「今から移ろうと思ってたさ。Aちゃんが来るのは知らなかったけどね〜」
そう言いながら太宰がソファーに座りAはその横に迷いなく座る
その様子を見ていると段々兄妹ではなく……
「飼い主と、わんちゃんみたい」
「きょ、鏡花ちゃん、思っても言っちゃダメだよ!」
「さ、本題へ移ろう。黒い影だよね」
そう太宰が切り出せばAは頷き
「目撃者は殆ど男性でした。今の所、見て二日経っても死んでいないのは私と太宰様だけです」
「成る程……女性の被害者はいないのか」
「恐らく、一応女性なので私は女性としては初めてかもしれません。目撃証言や遺書などによると、黒いボロボロの外套を纏って夜な夜な歩き、顔は見えないらしいです」
そう言ってAが資料の入ってると思える封筒を取り出す
「私が目撃したのも同じです。目撃場所は屋根の上」
「や、屋根の上?楽しようとしたのかい」
「はい」
「はあ……私は探偵社からの帰り道だから……此処」
「おや、同じ場所ですね」
「路地裏から何か音がしたから行ってみたら居てね。顔は見えなかったけど一瞬で見えなくなった」
「……時刻をお聞きしても?」
太宰が少し考えた後俺を見る
「国木田君達とうずまきで食事をして、別れたのが十時頃だったよ」
「……二日前ですか?」
「ああ」
「……では、私が見たのも同一人物の可能性がありますね」
「そうだね」
そう言って太宰がのびをする
「ま、死ねると思ったけど殺しにきてくれなかったよ」
そう言ってから書類を見る
「……男性ばかり……ねぇ」
「……何か恨みでもあったのでしょうか」
「恐らくね」
そう言って太宰は死亡者リストを見る
約二十人程だった
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ミレー - リュカさん» ありがとうございます(*^□^*) お返事楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!新作が出来次第またお知らせしますね〜 (2019年12月9日 16時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 無事完結おめでとうございます(*^□^*) 物凄く悲しいですが最後まで読めて良かったですv(・∀・*) 新作楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» そうですね。続きお楽しみに〜 (2019年12月8日 22時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 良かった夢主ちゃん無事でした(´;ω;`) どうなるかと思いましたが、安心しました(。-∀-) (2019年12月8日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年11月8日 19時