検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:52,757 hit

再会 ページ10

「太宰様!」

今までに見たことのないようなキラキラとした目でAは太宰に飛びついた

「え、おっと……飛びつかれるのは予想外だなあ……久しぶり、Aちゃん」

そう言って太宰がAの前髪を上げる

「……側から見れば兄妹ですね」

「あ、ああ……太宰は、彼奴の事が……」

「いや、だから僕は言っただろ?妹としてか女の子としてみてるかは知らないって」

そう言われた気もしてきた……

「太宰様、芥川様がお会いしたがってましたよ」

「うーん、私はAちゃんにだけでいいかなあ」

「そう言えば中原様にも注意されました」

「それは……ふふ、内緒」

「だーざーい!イチャつかずにさっさと本題へ移れ」

そう言えば太宰は頬を膨らませる

「今から移ろうと思ってたさ。Aちゃんが来るのは知らなかったけどね〜」

そう言いながら太宰がソファーに座りAはその横に迷いなく座る

その様子を見ていると段々兄妹ではなく……

「飼い主と、わんちゃんみたい」

「きょ、鏡花ちゃん、思っても言っちゃダメだよ!」

「さ、本題へ移ろう。黒い影だよね」

そう太宰が切り出せばAは頷き

「目撃者は殆ど男性でした。今の所、見て二日経っても死んでいないのは私と太宰様だけです」

「成る程……女性の被害者はいないのか」

「恐らく、一応女性なので私は女性としては初めてかもしれません。目撃証言や遺書などによると、黒いボロボロの外套を纏って夜な夜な歩き、顔は見えないらしいです」

そう言ってAが資料の入ってると思える封筒を取り出す

「私が目撃したのも同じです。目撃場所は屋根の上」

「や、屋根の上?楽しようとしたのかい」

「はい」

「はあ……私は探偵社からの帰り道だから……此処」

「おや、同じ場所ですね」

「路地裏から何か音がしたから行ってみたら居てね。顔は見えなかったけど一瞬で見えなくなった」

「……時刻をお聞きしても?」

太宰が少し考えた後俺を見る

「国木田君達とうずまきで食事をして、別れたのが十時頃だったよ」

「……二日前ですか?」

「ああ」

「……では、私が見たのも同一人物の可能性がありますね」

「そうだね」

そう言って太宰がのびをする

「ま、死ねると思ったけど殺しにきてくれなかったよ」

そう言ってから書類を見る

「……男性ばかり……ねぇ」

「……何か恨みでもあったのでしょうか」

「恐らくね」

そう言って太宰は死亡者リストを見る

約二十人程だった

覚え→←好意



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
171人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミレー - リュカさん» ありがとうございます(*^□^*) お返事楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!新作が出来次第またお知らせしますね〜 (2019年12月9日 16時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 無事完結おめでとうございます(*^□^*) 物凄く悲しいですが最後まで読めて良かったですv(・∀・*) 新作楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» そうですね。続きお楽しみに〜 (2019年12月8日 22時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 良かった夢主ちゃん無事でした(´;ω;`) どうなるかと思いましたが、安心しました(。-∀-) (2019年12月8日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リュカ | 作成日時:2019年11月8日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。