文豪達との青春 【学スト】

林檎自殺倶楽部 ページ41

「……何故、此処に？」

「なんとなくー」

そう言って江戸川先輩がメニューを見る

此処は私のクラス

喫茶所も兼ねている

「これ三つ！」

「善哉ですね。言っておきますけどお餅も食べてくださいよ」

「えー……味しないじゃないか」

「一緒に食べるものです」

そう言ってメニューを預かる

料理担当の子に伝えてから一度窓を見ると

校門近くの兄さんとフェージャさん、そして、太宰先輩がいた

「彼らがなにを話してるのか気になる？」

唐突に江戸川先輩にそう言われて頷く

「林檎自 殺倶楽部……と言う奴に太宰を誘ってるんだよ」

確かに兄さんは林檎を持っていた

というか……他校だよね？

「兄さん……なんでそんな倶楽部作ったんだろ」

そう思っていると敦が太宰さんを庇っていた

そういえば、兄さんは敦と会った事ないな

少しだけ家にきたとき見かけただけじゃないかな

その後から鏡花と芥川さんも来た

あの三人が来たなら大丈夫かな

「Aさーん、出来たよ！」

「ああ、ありがとう」

そう言って窓から離れる









「……君が無理ならばAは転校させる」

「なんだって」

「ああ、彼女にもこの制服は似合うと思いますよ。そうだ、白雪姫、とても上手だったとお伝えください」

「私からも……その日は遠くないぞ？」








「……はい、善哉」

「……君も大変だね」

「そうですか？」

「ああ、ま、頑張れ」

そう言われて少し不思議に思いながら頷いた

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