不良探偵 ページ14
「……煙草?」
「ああ、窓の外で吸っていたら俺の名前が出たからな」
不良だ
「今不良だと思っただろう。これでも配慮はしている。煙草くらいいいだろ」
そう言って煙草を入れてあったのだろう煙管を私に見せる名探偵
「私はどうでもいいですけど病気になりますよ?」
「ふん……それで、俺に何の用だ」
「谷崎さんです。綾辻先輩は何であんな忠告をしたんですか」
「……先日、妹と思われる女性と共に彼奴が同じ場所に行くのを見てな。偶々同じ学校だったから忠告しておいたが、捕まったんだな。此処の生活指導の先生は厳しいぞ」
そう言いながら煙管をくるくると回す綾辻先輩
「どうしたら、良いでしょう」
「知らん」
「どうしたら教えてくれます?」
そう言えば綾辻先輩は私をじっと見る
「そうだな……俺のメイドになるなら良いだろう」
「新手の怪しいバイトでしょうか」
そう言うと芥川さんが私達をじっと見る
「恐らく、其処が家に近い……とか?」
「え?」
「僕はよく知らんが、家に帰る近道がある筈だ。実は近道だったとかあり得るのでは?」
「ほお……中々の想像力だ」
そう言ってクククと笑う綾辻先輩
「実際、それは住所を聞き出さないと分からないな」
「……でも、それなら先生方は判ってくれるんじゃないですか?」
そう言えば、綾辻先輩は少し意外そうに私を見る
「住所は判っている筈です。谷崎さんが言ってない訳がありません。他に理由があるかもしれませんよ」
そう言えば
「ああ、良い推理力だな」
と褒められた
「私、今日そこに行ってみます」
「なら俺も同伴するか。お前だったら先生にバレかねないからついて行ってやる」
「……ありがとうございます」
そう言ったと同時に、扉が開き
「あれ、Aちゃん?」
疫病神が入ってきた
何故、こんなにタイミングがいいんですか
計画的ですか……?
「……太宰先輩が来たので帰ります」
「え、ちょっと」
そう言って太宰さんに横を横切る
早く戻って英語の授業に参加しよう
74人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リュカ(プロフ) - 長音_chinon_さん» ありがとうございます!本当ですね……直しておきます!ありがとうございます! (2019年10月9日 19時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
長音_chinon_(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいたます!!一つ思ったんですけど梶井さんのやつマッドサイエンティストではないでしょうか? (2019年10月9日 18時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 美玲さん» ありがとうございます!はい、そんな風な感じの夢主にしてるんですよ〜中也さん、出てるのでお楽しみに! (2019年9月30日 21時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
美玲 - 初めて見ましたけど「人間的に失格」とか凄く夢主毒舌だけどピュアですね!続き楽しみにしてます!それと……中也さんって出ますか? (2019年9月28日 16時) (レス) id: 3490bed0b6 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - I am gotさん» ありがとうございます!頑張りますね (2019年9月23日 16時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リュカ | 作成日時:2019年9月22日 13時