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嫌いな理由 ページ1

ゴールド・ロジャー。彼の一言で、世界は変わった。ONE PIECE。それは何なのか、個体物なのか、気体なのか、不明の宝。この世のすべてをそこに置いてきた彼。そんな彼に憧れて、ONE PIECEを読み始めた。それにしても、

「かっこいぃ。やっぱロジャーかっけぇ!いつみても、かっけぇなぁ。」

親友のなおきに見せたのは、ゴール・D・ロジャーの写真。なおきの部屋のベッドに転がって、見つめる。なおきはそんな私を見て言った。

「お前、そればっかだなぁ。そっちより、エースだろ。エース!」

見せてきたのはエースの写真。それを見て顔を歪める。

「んだよ。エース嫌いか?」

顔を歪める私を見て質問してくる。

「んんん。別にエース自体、嫌いって訳じゃねぇよ。ただ、幼少期のエースは嫌いだ。」

そう、私は幼少期のエースは嫌いだ。その応答に、怒りを帯びた声を発する男、一人。

「んでだよ!」

なおきである。

「だってよぉ。ロジャーの事、何もしらねぇで嫌いだとか言ってるし、自分が生きてちゃいけねぇ意味をロジャーの所為にするし、鬼の子だとか自分を自分で傷つけるし、ウジウジしててきれぇだ。」

それをいわれてぐうのでも出ないなおき。私はコーラを開けて飲んだ。喉の奥でシュワっとして喉が痛む。

「くぅ!うめぇ。」

「でもよ、頂上戦争のエースはあんまし嫌いじゃねぇ。自分の夢見つけて、やりてぇことやってる。自由で好きだ。」

それを聞いたなおきは一瞬、驚いたが直ぐに顔を戻して笑った。

「お前らしい。」

そう言って、スルメを食べ始めた。

笑顔でシンダ→



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作者名:花咋柊一浪 | 作成日時:2018年4月9日 14時

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