12-瞳に映る愛しい彼女 ページ12
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チャリン、と金属の音がする。
私が急に離れた反動か、キャプテンは持っていたネックレスを落としたようだ。
あ、そういえばキャプテンに持たせっぱなしだった。「すみません」と落としたわけでもない私が咄嗟に謝り、地面に広がったネックレスを拾う。
冷んやりとしたネックレスに僅かに残る、キャプテンの熱。
片手で軽く握ると、ふわふわと浮かれていた頭が冷静になっていくような気がした。
キャプテンが私にネックレスを買ってくれたのだって、
一緒に出掛けているのだって、
今、こうして隣にいるのだって、
すべて、惚れ薬が引き起こした錯覚なんだ。
もちろんそうなった元凶は私で、一番迷惑をかけられているのはキャプテンで、私に落ち込む資格なんてないとわかっているのに。
キャプテンが私に抱いている感情は偽物なのだと認識した途端、行き場の無い遣る瀬無さが襲った。
「……キャプテン、私の謝罪の続き、聞いてください」
ネックレスを握る手に更に力を込め、彼の目を真っ直ぐに射抜く。
話さなきゃと思った。
もうこれ以上、人の感情が無理矢理動かされているのを見たくなかった。
キャプテンには全部打ち明けた。
ライムだと思っていたものが実はホレルノ実であったこと、それを飲んだキャプテンはその効果により、私に恋している状態にあること。
キャプテンは私の話を腕を組んで聞いていた。相槌を打つこともなければ頷くこともなく、ただひたすら黙って。多分、思い当たる節があるのだろう、話を最後まで聞き終えて初めて「なるほどな」と納得したように呟いた。
「全部、その実のせいだったわけか」
「……私が言うのも何ですが、信じてくれるんですか？こんな突拍子の無い話」
「ここは
「た、たしかに」
「けどそうか、だからお前が愛しく思えるのか」
「……そういうこと言うのはやめてください」
いつもの無愛想でクールな彼はどこいった。
躊躇することなくさらっと言いのけるキャプテンに、聞きなれないこっちが恥ずかしくなってしまう。
惚れ薬のせいと分かってても勝手に照れる私に、キャプテンは目を細めて頭を撫でる。その手つきがもう何とも言えないほど優しくて、余計に体温を上昇させて。
「…………キャプテン、それもホレルノ実のせいなんですよ」
「あァ。知ってる」
知ってるくせに、手を止めてくれない。
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レン - 控えめにいうと 最高です！！！キャプテンかっこいい〜！！！！！！面白いお話をありがとうございます！ (5月26日 18時) (
レス) @page18 id: cf64940c6f (このIDを非表示/違反報告)
リコ - …最高っっっっっっっ！！ぱぅちさん天才です！きゅんきゅんしすぎて眠れないよ！(いい方で) (2023年4月11日 19時) (レス) @page17 id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
リコ - もう私がキャプテンに惚れちゃいますよ！そんな尊いことするから！ (2023年3月13日 17時) (レス) @page16 id: a5d487abc0 (このIDを非表示/違反報告)
くろいるか - や、もう、、、最高！！！！！！ (2022年9月5日 16時) (レス) @page18 id: f6d4c6aa85 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - とにかく、最高でした！もうね、ホントに。こう…、いろいろ最高だったんですよ！面白いお話をありがとうございました！ (2022年4月6日 15時) (レス) @page18 id: 3fe1782e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年10月14日 16時
